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お遍路ウォーキング日記(32:二十三番薬王寺へ ②)

【2024年2月4日(日曜日) Day 32】

 この日記は通し番号をつけている。これがこの先歩いていない日には日記をつけていないと実質日数と日記の回数がずれる。前回のスマホ遍路日記の時はそのズレが煩わしかったので今回は歩いてない日も日記をつけることに。

 しかしそうなると今度は書くことに困る。これからどうするかはともかくとし、ネタなしに日記を引きずるのもまた大変だ。

 そんなわけで今日は今目指している薬王寺の個人的な思い出を書く。

 薬王寺は徳島では屈指の初詣スポットで、いつもなら巡礼をする夏か冬にしか行かない。冬に行ったとき一度だけ正月に行ったことがある。それも年越しだ。

 薬王寺のある美波みなみ町(もとは日和佐ひわさ町)の外れの断崖絶壁の上に「白い灯台」という宿泊施設があり、だいぶ前に妻と正月に来たことがあった。

 薬王寺は初詣の期間中、一番高いところにある瑜祇塔ゆぎとうが入れるようになる。(今はわからない)。瑜祇塔には上れるが中に入ることはなかなかできないので行ってみることにした。

 薬王寺はそうでなくても急な石段を延々と登るきついお寺だが、本堂からさらに上へ登るためにたいていの人は興味も薄れるのだと思う。しかしそれだけ登るのだからそこからの日和佐の町の夜景はとてもきれいだ。

 巡礼町は夜は出歩かないものなので夜景というものとは縁が遠くなる。しかも夜のおてらはたいてい閉められてしまう。しかしそこは初詣の名所、この時だけは終夜中に入れるため、夜景も解禁されるのだ。

 そんなわけで札所の中には夜景も相当きれいなのではと思わせるお寺が何ヶ寺かあるんじゃないだろうか。

 例えば境内はではなく駐車場なども考えれば二十一番太龍寺(ローブウェイから見た那賀町)、二十四番最御崎寺(室戸の街並み)、二十六番金剛頂寺(室戸の街並み)、二十七番神峯寺(麓の安田町)、三十一番竹林寺(実際竹林寺のある五台山は高知市の夜景の名所)、三十二番禅師峰寺(桂浜をはじめとした海岸線)、三十五番清瀧寺(納経所からの土佐市の街並み)、六十番横峰寺(駐車場から小松の街並み)、六十五番三角寺(川之江の街並み)、六十六番雲辺寺(ロープウェイから)、七十一番弥谷寺(麓の高瀬の街並み)、七十三番出釈迦寺(から見る瀬戸大橋)、七十八番郷照寺(こちらも瀬戸大橋と宇多津の街並)、八十一番白峯寺(付近の道から坂出の夜景)、八十二番根来寺(付近から高松の街並み)、八十四番屋島寺(高松の街並み)、八十五番八栗寺(高松の街並み)と、ざっと挙げてもこれだけ出てくる。

 実際のところは昼間の眺めが凄かった場所を思い出したまでだが、ここは夜景も絶対に良いと確信できる場所もある。

 折角巡礼をするのであれば流れゆく街並み、風景とそれぞれの地名くらいは覚えておきたいものだ。できるだけ写真を撮るなり、地名をメモするなりできたら良いと思う。特に地名のメモは地味な作業だが後で地図て見返すときっと思い出も蘇るはずだ■

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