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スマホ遍路日記(47:二十三番薬王寺〜二十四番最御崎寺 ⑥)

【2023年5月21日(日)】

 この日の歩数は二万歩越えだったので移動距離も長かった。

 まずはついに徳島県から高知県に入る。現在地は高知県東洋町。東洋町はこの先もしばらく続くがその隣の室戸市に入るといつまでも続くような錯覚に陥る。もちろん札所二十四番最御崎ほつみさき寺も室戸市内。

 さらに東洋町はすごく乱暴に言えば「甲浦かんのうら」パーツと「野根のね」パーツに分かれ、甲浦パーツは東洋町の北側で今日一気に通過してしまった。かつての「昭和の大合併」の時に甲浦町と野根町が合併して今の東洋町が誕生した。

 さらに余計な事を書けば旧野根町は歌手の円広志の出身地でもある。

 そして甲浦パーツには阿佐海岸鉄道の甲浦駅がある。かつては海陽町までの列車がそのまま牟岐線の徳島行きにも乗り入れていたらしいが、今はDMVと言うレールの上も走れるバスで鉄道とバスのハイブリッド営業をしている事でも有名(らしい)。鉄道マニアじゃなければどうでもいい事だ。要するにレールの上も走れるバスが甲浦まで鉄道でやって来てその先室戸岬まで行くなんて面白いバスを運営している。

 完全に歩きにこだわらず長距離は公共交通機関を利用する遍路も日和佐から牟岐線で阿波海南駅まで行き、そこから一気に室戸岬まで行く事だってできるようになった(ただし週末のみのダイヤ)のは便利になったのかも知れない。

 鉄道に乏しい高知県の東部では数少ない鉄道のある場所、それが甲浦だ。

 そんなわけでこれまで1ヶ月以上も歩いた発心の道場徳島県とはお別れなのだが、実は四国巡礼では唯一徳島県だけが再び足を踏み入れる県でもある。詳細は再び足を踏み入れる時に(覚えていたら)。それまでこの日記が続いている事をひとえに祈るばかり■

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