お遍路ウォーキング日記(15:十三番大日寺へ ③)
【2024年1月18日(木曜日) Day 15】
現在地はちょっと先に進んで鬼籠野に入る。この鬼籠野という場所は昭和の大合併以前は鬼籠野村という一つの村だったものが周辺の村(町は一つもなかった)と合併して神山町が誕生し今に至る。
昨日は札所十三番大日寺にいたる道は県道21号と書いたとおもうのだがよく見ると「お遍路ウォーキング」のアプリでは県道207号線を通るちょっと変わったルートを選んでいる。行程としては今ちょうど半分くらいまで来たところだろうか。
今日はこれまで打った寺でまだ紹介ができていない札所、十一番藤井寺について簡単に書こう。
この藤井寺は弘法がこの地に魅せられ修行を行い、ここに堂宇を建てて藤の木を植えたところからその名がついた。現在でもこの弘法手植えの藤の木が残っている。かつては真言密教の寺だったものが16世紀の天正年間に長宗我部氏による戦火で焼かれて衰える。後に阿波藩主が帰依した寺の僧、南山国師が入山して復興を遂げる。南山国師は臨済宗の僧だったので現在でもこの寺は真言宗ではなくて臨済宗である。
この藤井寺、「ふじいじ」とは呼ばずに「ふじいでら」と寺の字を訓読みする。単に発音しにくいからなのかそれとも他に理由があるのかはわからないが寺の字を訓読みさせる名称を持つ札所はここだけだ。
山門の前には駐車場があり、たいていの人はこの駐車場を利用する。巡拝で30分から小一時間駐める必要があるが料金は300円、とにかく駐車場の管理者が素早くやって来る。この程度の料金は妥当だと思うし他に車を駐める場所もない。とにかく車を駐めたらすぐだ。あまりにも素早いのでコレはコレで一つの名物と言ってもいいかも知れない。
これでひとまず十二番焼山寺までの札所は簡単に案内ができた。今後も札所が密集する場所は一日に数ヶ寺打つ事もあり、このように日を改めて紹介することになる。多分次は松山に入るとき、今治に入るとき、そしてか小松に入るときくらいにあるかと思う。
現在札所十三番に向けて鬼籠野のあたりを通過している■
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