お遍路ウォーキング日記(122:四十番観自在寺へ ④)
【2024年5月6日(月曜日) Day 122】
今日は3㎞ほど先には進んだがまだ越境はできていない。現在地は宿毛市のほほ県境の場所まで来ている。
ちょうど今いる場所の周辺は道路端にアイスクリン屋台が並ぶ一帯だと思う。
アイスクリンとは高知の名物のひとつ。アイスクリームに似たものでクリームと言うよりはシャーベットのようなもの。しかしシャーベットほどツンツンと突き放した感じではなく「面倒見るよぉ」という人懐っこさと可愛げを感じる(個人の感想)。夏場の名勝地でよく見かけるがなぜか高知県にだけ存在する。そしてこの屋台で買ったアイスグリンは美味しく感じる。自分が巡礼をする前から高知では欠かせぬアイテムだったことは言うまでもない。
巡礼中はアイスクリンを食べている余裕もないが札所三十四番種間寺に現れるアイスクリン屋台のものは忘れずに食べていた。種間寺には入り口の所にベンチがありそこに座ってアイスクリンを食べるのが一つのお約束事だった。
何でも高知ではかなり昔からアイスクリーム協会というものが発足し独自のアイスクリーム、即ちアイスクリンが発達した。因みにアイスクリーム発祥の地は我が街横浜だ。
しかしそこはアイスクリームではなくアイスクリンに用事があるわけで別のスイーツとして楽しんでいる。アイスクリームのように馴れ馴れしくも諄くもなく、かと言ってシャーベットのように突き放したよそよそしさもない。アイスクリンは考えようによっても理想的なお友達なのではないだろうか。よく考えれば僕も地元の観光地でアイスクリームを食べることは滅多にない。高知にいるときに高知生まれのアイスクリンを食べるのが楽しい。
そして話を現在地に戻すがこの場所のアイスクリンは言うなれば最後のアイスクリンだ。ここより先すぐに愛媛県に入ってしまうともうアイスクリンはない。なのでこの場所がアイスクリンを食べるラストチャンスでもある。
と言っても車も駐めにくくここでアイスクリンを食べた験しはないのだが、とにかくここはアイスクリン特区とでも言いたくなるくらいのばしょだ。
因みに逆打ちで巡礼をしているときはこの一帯でアイスクリン屋台を見かけると高知県に来たんだなというリアリティを強く感じるものである。
県境まではあとちょっと。高知県もいよいよこれでお別れかも知れないが、明日は雨で全く歩けなさそうなのでそうなると越境はおあずけになる■
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