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お遍路ウォーキング日記(120:札所四十番観自在寺へ ②)

【2024年5月4日(土曜日) Day 120】

昨日延光寺を打った際の記録


 まずは昨日打った札所三十九番延光寺について書こうかと思う。

 この寺は聖武天皇の勅令を受けた行基菩薩が薬師如来を本尊として彫り建立させた。その際には12もの坊を持っ寺だった。後に弘法が薬師如来の脇侍として日光菩薩と月光がっこう菩薩を彫り本堂脇に井戸を掘った。この井戸は今でも「目洗い井戸」として残されている。

 明治の時代となると神仏分離による廃仏毀釈はいぶつきしゃくのため廃寺という憂き目に遭うも後に復興し現在に至る。山号は赤亀山しゃっきさんといい、境内の池にいた亀が突然姿を消し、後に竜宮から銅の梵鐘を受けて戻ってきたという伝説もある。

 尚、この寺はわんこ禁止の寺で山門より先には入れない。わんこ連れのお遍路さんは十分に注意をしてもらいたい。わんこ禁止のお寺は三十六番青龍寺以来だろう。

 もう一つこの寺を以て高知の札所は全て打ち終えた。つまり「修行の道場」はここで終了する。コレに気づくだけでもだいぶ気持ちにゆとりができるかと思う。それだけ高知県は大変な場所だ。

 さて、現在地は宿毛の中心部を通過してすぐのあたりだ。ここから越境をして次の札所の観自在寺のある愛南町まではまだ少し距離がある■

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