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マエダ

【療養日記2024 6月15日(土)☀️|☁️→☂️】

 東京ネズミーランドでも有名な千葉県浦安市は元々は漁師町で荒い気質の人々が毎年「三社祭」なる祭を執り行っていた。地元にあった三つの神社の例大祭なのだと思う。その神社は猫実ねこざねにある豊受とようけ神社、堀江にある清瀧せいりゅう神社、そして当代島とうだいじまにある稲荷神社の三つだ。

 この神社の周辺町内会などなどがそれぞれに神輿や山車を出して町中を練り歩く。それも激しく回したり、かなり豪快だ。そして寄付金を出さない家に神輿ごと突っ込むなどと言う過激な祭りでも知られていた。

 あまりに祭りが過激だったので毎年はできず、今では四年に一度しか行われない祭りになったと言う。いつ頃からそうなったのかは知らないけど昔は毎年やっていたという。

 またそれまでの間には浦安も浦安町から浦安市となり、高速道路や京葉線を境に昔ながらの浦安エリアと新興住宅地の新浦安エリアにきれいに二分されていて、この三社祭は新浦安はまるで関係がない。

 この祭の特徴はその荒々しさと神輿を担ぐ時に「マエダ」と連呼する呼びかけだ。「わっしょい」だの「ソイヤ」とは言わない。浦安では「マエダ」だ。

 これも諸説あり迷走しがちな神輿をとにかく前に進めろという意味で「前だ」と言ったのが始まりらしい。

 この三社祭、前回はCovid19のパンデミックにより開催されず、実に8年ぶりの開催。当然のこと浦安の人たちはどれだけ待ち望んでいたかは余所者であっても容易に想像できる。

 この三社祭を見に浦安まで行ってきた。そもそも浦安との縁は妻が住んでいた場所で実家もあったくらい。今では義姉やその子供たち(妻の甥、それぞれ結婚している)も住んでいる。

わんこももちろん一緒

 と言うことで今日はみんなで集まって三社祭を見に出かけたところまでは良かったのだが、あまりの暑さにすぐやられて眩暈が激しくなり途中で離脱。豊受神社近くにある川沿いの木陰のベンチでゆっくり休んだ。最初の一時間じっと休み、その後お昼をゆっくり食べ移動開始。すぐにまた30分ほど休憩をして車を駐めた場所まで戻って小一時間休む。一体何やってんだよと言うくらいに身体がついていかなかった。

 多分自分にとっては今年のこの三社祭が最後だと思う。四年後には到底生きてはいないだろう。

 しっかり休憩をとって今度はわんこをカートに入れて再スタート。曇り始めて涼しくなったのとカートを使って楽に歩けたのもあり清瀧神社、稲荷神社と立て続けに見てまわり、豊受神社の宮入りを見てその後屋台の焼きそばや広島焼などを買って昼間も休んだ川沿いで食べる。そこに午前中に別れた義姉の一行と再び合流。

 祭りの夜は興奮も冷め止まず遅くまで続く。そして明日は朝から激しい神輿行列が浦安の町中を練り歩く。本当なら明日も見に行きたいところだが今日酷く体調不良になったことも考えて明日は行かないことに決めた。と言うことで最後の浦安三社祭は宮入りまで見られて十分に楽しめた■

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