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療養日記 2022年8月1日 『8月』

 90年代韓国の新鋭映画監督にホ・ジノという鬼才がいた。その監督のデビュー作が「八月のクリスマス」という作品だった。他でもなく僕が韓国映画やドラマに可能性を見つけた最初の作品だった。

 主演はハン・ソッキュ。この映画の数年後「シュリ」という映画でも主演で映画は日本でも大ヒットしてそこから韓国映画は日本でも一般的になって行った。同じ頃にイ・ビョンホンの「JSA」で南北問題が日本にも生々しく伝えられて来た。その頃にはすでに日本人拉致問題などで日本でも関心が高かった。

 関心の高さは「愛の不時着」があれだけヒットしたのを見てもわかる。

 JSAがヒットした当時日本人も色々と北朝鮮には関心があって今後が気になるんだとソウルで現地の友人に話をしたことがあったが、「日本人は面白がっている印象を受ける」と言っていた。韓国の人から見たらひとつも面白くはないんだと知らされた気分だった。しかしながらそれなりに関心はあるようだ。確かに日本人は北朝鮮に対しては拉致問題などもあり気にはなる存在だが、その一方で面白半分の目で見ているところは多分にある。

 そんな友人はソウル大芸術学部出身。個展に呼んでくれたのでソウルまで会いに行った。そして何かのプロジェクトでホ・ジノと一緒に仕事もしたらしい。やはり才能は際立っていたそうだ。

 八月のクリスマスは後に日本でもリメイクされ山崎まさよしが主演をしていたが作品としての評価は低い。オリジナルは越えられなかった。

 八月に入るといつもこの映画のことを思い出す。そして昨日も出てきた当時付き合っていた彼女にこの映画のDVDを貸したまんまだったのも思い出す。何年かけてもあの映画の良さがわかるとも思えないが。

 今日は午前中郵便局に行き先日買った官製はがきをインクジェット紙のものに交換してもらいに行ってきた。

 夕方に病院の予約を入れていたのでそれまでは出かけず家でおとなしく過ごす。

 病院のことはあまり書きたくない。結果はいつだって芳しくない。クラハの仲間に同じ病気を患っている人がいてちょっと気にかかる。

 今日も殺人的な暑さだったのに明日はさらに暑くなるらしい。外出は控えるべきかな、買いたい本があるんだけど。明日体調と相談しよう■

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