青天の霹靂

今日は父の誕生日だった。
でも もう35年間 連絡を取っていなくて正直忘れていた。

今年に入って なぜか離婚して 絶縁状態の父のことが浮かんだ。
「あれ?何歳になるんだっけ?元気なのかな~?」
そして何週間か経ったある日、地元の田舎の役所から一通の書類が届いた。
父が亡くなったので、固定資産税を来年度から 相続権のある人で支払うように、とのことで…提出の締め切りまで もうあまり日にちがない!
遺産だの相続だの、今まで縁がない人生だったのでビックリ。
まさに青天の霹靂とは こういうことをいうのか。

まずは役所に連絡して、状況を聞くが 父が亡くなったこと以上のことは個人情報だから教えてくれない。
固定資産税ということは不動産ですよね?と聞いても、それすら教えてもらえない…それで固定資産税を払えって無茶振りじゃない?正直いくらの不動産があろうと興味がないので 相続放棄の旨を伝えると家庭裁判所に連絡するように言われる。
家裁に連絡して相続放棄の手続きの仕方を聞く。
うーん…3ヶ月以内に書類を揃えて この手続きができるのか…
父方の親戚の連絡先も分からないから、調べたら 奇跡的に分かった!
そして 何十年も連絡してない私が電話しても大丈夫かな?!と心配しつつ電話してみた。
父の兄(伯父)と私のいとこは亡くなっていたが伯母が電話で いろいろ親切に教えてくれた。
でも父の近況はそれほど知らないようだった。
他にも電話したりしたが、他の相続権がある人に連絡が取れない。
戸籍謄本や住民票など いろんな書類も必要なのに本籍地すら知らないので、どれくらい時間がかかるか分からない。

思いきって プロに頼むことにした。
司法書士さんに頼んだら、ホントに2週間くらいで 書類を揃えて 家裁に申請してくれた。
プロって、すごい!
その他にまだ私がやらなければいけないこともあるが、最後まで頑張ろう。

今回取り寄せた書類を見たり、いろんな話を聞いたり、当時の記憶から考えると、薄々知っていたが 父はW不倫していたようだ。
それを隠して離婚したが、嘘が下手な人だったので、子供の私でも気づいていた。
多分私の中ではずっと恨んでいたと思う。
でも今回 書類上のことだけど、父のその後の生活をなんとなく知れて そういう気持ちも無くなった気がする。
第一 亡くなった人を悪く言っても仕方ないし。
まだ手続き途中だけど、この手続きが終わったら きれいさっぱり忘れよう。

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