Hayabusa2 おめでとう!

久々の投稿です。小惑星探査機はやぶさ2がリュウグウへの小型衝突爆破装置 SCI運用ミッションを無事成功させましたね!心からお祝い申し上げます。

4月5日当日は朝9時からwebでの記者説明会中継やJAXA公式特別番組、ミッション直後の記者会見、その当日夕方には早速ニュース番組で取り上げられ、ネットではトレンド入り、翌日の朝刊ではトップ記事でした。私は朝からずっとネットに張り付いて応援しておりました。世界中のまだどこの国も挑戦したことがない大変難しいミッションを、はやぶさ2とプロジェクトチームの皆様が見事成し遂げました!

宇宙クラスタ系テルミン奏者を自称する私は、本名「留奈」の由来がソ連の月探査機ルナシリーズだからか幼少から惑星探査に大変興味があり、はやぶさ初号機、はやぶさ2の大ファンです。世界でまだ誰も挑戦したことがない、数多くの難しいミッションに挑むはやぶさ2を沢山の人に知ってほしいと思う気持ちから、常日頃色々な方にお話ししており、以前パーソナリティをしていたラジオのリスナーさんや、コンサートでもMCでお伝えしておりますので、リアルで私を知る殆どの方はご存知だと思います。

はやぶさ2は、2014年12月3日に種子島宇宙センターからH2Aロケットによって打ち上げられました。当初の予定では11月30日だったのが、天候の事情で12月3日に延期になりました。

もし11月30日であれば、生徒が企画してくれた愛知県知多市でのコンサートの、まさに本番中が打ち上げ時刻でした。ですのでパブリックビューイングには行けないと断腸の想いでこのコンサートを引き受けました。

幸いなことに当日の午前中に翌日への延期を知り、それなら終演後も知多に一泊して明日は武豊町で行われるだろうパブリックビューイングに行こうと思った記憶があります。それが更に延期になって予定が入っていなかった12月3日になりましたので、神様に心から感謝して名古屋市科学館のパブリックビューイングに参戦しました。

 パブリックビューイングの会場で、SNSで知り合ったはやぶさファンの方々と初めてお会いしました。モニターに近い前方の席で、周りの方と一緒にカウントダウンを叫び、無事打ちあがった時はボロボロ泣いておりました。最初の赤いミッションパッチも頂き、忘れもしない素敵な思い出です。ミッションパッチは九州で開催された宇宙学校で、2枚目も頂くことができましたが、3枚目は機会がなくまだ入手出来ておりません。

11月30日のコンサートでは私がはやぶさ2が大好きなことを知っている生徒達(全員大人)が、透明のビニール傘にはやぶさ2のイラストを描いて、打ち上げ予定時刻にそれを開いてステージに登場するという演出をしてくれました!

はやぶさ2は打ち上げ一年後に2015年12月3日に地球スイングバイ、そして昨年6月には目的地小惑星リュウグウへ到着しました。昨年9月に蒲郡市生命の海科学館で開催したはやぶさ2応援企画「テルミンを奏でて君の想いをはやぶさ2に届けよう!」ワークショップで使用した画像や動画に、リュウグウのものもありますが、JAXA広報部への使用許可申請の時期的都合上、一番近い距離の画像は確かまだその時点ではアーカイブスに公開されておらず、間に合いませんでした。

逆に考えると、今まさにリュウグウに近づきつつあるという時期に打ち上げのパブリックビューイングで出会ったはやぶさ2応援・中部組のリーダーとこのような企画を開催することができ、ファンとしても本当に感無量です。WS完成版作品はもうしばらくお待ちくださいませ。

リュウグウ到達後、初号機がイトカワに降ろせなかった(上空で投下してしまったので、宇宙空間を漂っていると思われるとのこと)ミネルバやMASCOTの分離投下成功、今年2月22日にははやぶさ2自身のリュウグウへのタッチダウン、サンプル採取も見事成功し、今回のSCI運用でもインパクタ分離、DCAM3(撮影用小型カメラ)分離、安全領域への退避、そしてはやぶさ2は無事が確認されたとの朗報で、中継で先生方がうるうるしていらっしゃいました。

初号機の旅の頃はツイッターが途中から併用され、途中までは週1のメルマガだったと記憶しております。小惑星イトカワへのタッチダウンの際、地表への弾丸が発射されたのか、サンプルが採取できたのかわからなかったり、イトカワを離れて地球に向かい始めた矢先に通信が一か月以上途絶えたり、エンジンが4基とも不調になってしまったりして困難を極め、心を痛める日々でした。

はやぶさ初号機の本が何冊も出版されていますが、改めて読んでみるとそんな満身創痍の状態でよくぞ地球に戻ってきてくれたと思います。そしてカプセルを投下後自身は大気圏で燃え尽きてしまった、己の身を引き換えに大きな仕事を果たしてくれたはやぶさを思うと、今でも涙がこぼれてしまいます。

はやぶさ初号機における数々のトラブルは、プレスリリースか週1のメルマガでしか知ることができず、運用をされている方々の苦悩を抑えた淡々とした文章でした。それでも私自身の人生の中で大変な時期と重なっていたので、次々襲い掛かってくるはやぶさの困難な旅の情報と、それを切り抜けていくニュースは、私にとって大きな励みであり、生きる原動力でした。

はやぶさ2も打ち上げが予算などの事情でどんどん延期になってしまい、一時は打ち上げが中止になってしまいましたが、それを乗り越えて無事旅が始まり、早いもので4年が経過しました。

2020年末にはサンプルを届けに地球に帰ってきてくれます。私自身の人生もはやぶさ2までとはいかなくても何か結果を出せるように、、そんな思いで見守り、応援しています。

話は変わり、私がテルミンの演奏活動を始めて今年で10年になります。そして1919年にロシアのテルミン博士がテルミンを発表されてから丁度100年目になります。この素晴らしい年に何か記念に残せることを、と考えております。1stアルバムがおかげ様で本当に好評でしたので、一つは音源を配布する予定です。少し先になるとは思いますが、またこちらでもお知らせ致しますので、引き続き宜しくお願い申し上げます。

久々で長文になってしまいましたが、最後までお読みくださいまして誠にありがとうございました。

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