悪夢
気がつくと
いつのまにか知らない家の薄暗い台所に立っていた
数メートル先の一層暗くなっている一角にある昭和感あふれる古びた流し台を見つめていた
目を凝らすと
誰もいないはずなのに人が作業してるように道具が動いたり水が流れたりしていて、その光景を不気味に思いながらも急いで手に持っていた携帯ムービーで撮り始めた
すぐにその場で動画を確認した
初めはやはり道具が勝手に動いている動画が続くのだが
突然フッと男の人が台所に立っているのが映り込んだかと思うと、ゆっくり振り向いて真っ直ぐこちらに向かって歩いてくる
もう既に画面いっぱいに映り込んでいる男が…何も知らずに動画を撮っている私に一生懸命何かしているような仕草が続いていたのだった
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