ささやかな抵抗として、夜の銀座を練り歩く
先日、久しぶりに東京に行きました。
仕事目的の泊りがけの出張でしたが、ついでに学生時代の友人とも会うことができました。
私が出張に行くというと、「お子さんは大丈夫なの?」と心配する人もいます。
子持ちの女性はふつう出張なんてしない、という世間の当たり前があるのか、出張に行くというと驚かれることもしばしば。そんな社会が私はちょっと悔しい。
友人との夕食の場所に選んだのは銀座。
私のリクエストで、子どもは食べられないタイ料理のお店をチョイスしました。
久しぶりに飲んだ生ビールは、身体に沁みる沁みる……。
美味しいごはん、そして楽しいお喋りに集中できるって、なんて幸せなことなんでしょう。テーブルにはキャンドルなんて置いてあるし。
友人は独身。私は子持ち。境遇は違えど、お互い積もる話はたくさんです。
仕事のこと、恋愛のこと、子どものこと、健康のこと。お互いのとりとめのない近況を話していると、まるで学生時代に戻ったかのよう。気付いたら健康の話になっているのは、アラフォーあるあるかもしれません…。
一方で、出張中も息子の様子は気になるもの。
夫に息子の写真を送ってくれーと頼んだり、
博品館や東京駅で息子用のお土産を見繕ったり。
なんだかんだで、ちょこちょこ母に戻る私もいました。
実はこの記事を投稿するのも少し緊張します。
出張に行きたいのに行けないママだっているはず。人によってはあんまりいい気持ちがする話じゃないかもしれない。
それでも、「子どもを置いて母親が出張するなんて」という人もいる社会に、ささやかな抵抗をしたい。
ママが出張すると言っても、驚く人がいない社会。
息子が生きる未来は、そんな社会であってほしい。