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「許さない」を許せよ、乙女

無神経なオンナ。

突然だが、わたしは無神経なオンナなので昔のオトコとも気分が乗れば普通に会うし飲めるし、よっぽどな事がない限り、人としての振る舞いは出来る。よっぽどな事って書いたけど、よっぽどって何だろうな…。
人としての振る舞いってなんだよ。うける。
場合によっては、人によっては、付き合ってた時より楽しく飲めたり話せたりする。友達…とも違う。もう肩書を超えた存在。良くも悪くも興味がないのかもしれない。だからヨリが戻ったりすることもない。
距離感って大事なんだなっ思うことはあっても、別れてから「あぁすればよかったな…」とか「なんであぁしなかったんだろう…」みたいな反省は山ほどあったとしても、「もっと大切にしとけば良かった」って後悔することはない。何故なら一緒にいる時ちゃんと自分的最高に大切にしているから。
付き合っている時のわたしはきっとつまらないオンナだろうな。何事においても必死過ぎて余裕がない。片想いしてる時もわたしは面白くない。
無神経なくらいの方が丁度いいかもしれない。

泣きたいのはこっちですよ

わたしの目の前で、昔のオトコが泣いている。
地獄。
もう別れてどれくらいになるのかもわからない。最後に会ったのは京王新宿駅の百貨店口。※わかる人にはわかると思う。
1時間近く遅刻してきたくせに悪びれもしない相手にわたしは静かにキレていた。そもそもこやつは遅刻の常習者であり、ドタキャンも辞さないサイコであった。わたしも最後の方にはこやつのドタキャン在りきで行動するようになっていたし、その時はもう気持ち的に別れも近かったことを覚えている。
「遅刻してきたのは仕方ないし、キックオフにはまだ間に合うから全然平気だけど、どうして遅れてきたのか?」と多分…怒ったんだと思うの。わたし。その瞬間180センチ超の大男のゲンコツがふってきて、改札から駅員さんが飛び出してくるっていうね。もう事件ですよ。
それが最後。うん。
そして、何年かの時を経てザオラルってミュンヘンでビール飲んだの。この前。馬鹿でしょ。
一所懸命、その時のこと言い訳するの。どーーーーーーーでもいい、しょーーーーーーもない言い訳。もうちょっと面白いこと言えよってなるくらい、本当にくだらない、稚拙な言い訳。
泣きたいのはこっちですよ。マジで。

許さなくて良くない?

巷には「寛容であれ」がやたら啓蒙されているけど、正直うるせぇと思う。許すも許さないも、そんなのこっちが決めることだと思ってる。
とはいえ、社会生活のなかで自分もやらかすことは多々あるわけで、誰かの許しの中で生きていることは理解しているし感謝している。
だから、わたしも普段は「寛容であること」を心にとめてヒトと接している(つもり)。一応社会人だし。
でも、だけど、「許す」も「許さない」も最終それは自分の気持ちなのだから外野からヤイヤイ言われることでもないし、無理に従う必要もない。「許さなきゃいけない」とか無理だと思ってる。ただ、「許さない」ってことを自分に許す。許さなきゃの思い込みを手放してみてから随分楽になった。
二度と関わらないように離れるのか、その感情は別のものとして向き合い続けるのか、もう最終的に自分の振る舞いだけだと思う。すべての「許さない」がイコール「好きじゃなくなった」とも違うと思ってる。

この話まだ続ける?

「大丈夫、許さないから。まだこの話する?」って言ったらまた泣いてた。
泣くなよ、みっともない。ビール不味くなるわ。
馬鹿なんか?許すわけねーだろ。

「なんでそんなのと会うの?!」って友人に怒られた。
え?気の迷い?出来心?わかんない。なんかそんな気分になっただけ。
ちょっと面白いかな?って思ったけど、そうでもなかった。
すべての「許さない」がイコール「好きじゃなくなった」とも違うと思ってる。でもこの人に対する気持ちはもうないなって。当たり前のことだった。
お疲れさまでした。


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