TV:アメリカン・プログレ・ハード(Ep18)

「ボストン」「REOスピードワゴン」「スティクス」等のアメリカン・プログレ・ハードを特集。

アメリカン・プログレ・ハードは、ロックを下地にしながらも、カントリーやジャズ、ラテンの要素もあります。キャッチーな歌メロで、序盤は静かにはじまりながら、終盤にかけて盛り上がります。コーラスを効果的に使い、ハーモニーが美しく、スタジアムで大合唱したくなるような楽曲が特徴です。

トム・ショルツのセルフプロデュースといっても過言でないボストンは、実は地道にバーや路上ライヴで下積み活動をしていたわけではなく、トム・ショルツが自分のスタジオと自前で用意した機器を使ってファーストアルバムをほぼ一人で制作しました。その完成度は、神がかり的で、全米で大ヒットしました。

個人的にはあまり聴いてこなかったジャンルです。というのも、完璧すぎてロック特有の陰りがないように思ったからです。しかし、いま改めて聴いてみると、人間ぽさを超越したものを感じます。特にトム・シュルツの才能に圧倒されます。キング・クリムゾンのロバート・フリップに見出していたものと同類のものを感じ取ることができます。トム・シュルツの場合、ベジタリアンであるらしく、そういう点も共感を覚えます。


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