音楽:プラウド・メアリー
Creedence Clearwater Revival(クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル)のProud Maryは、1969年発表のヒット曲で、その後も多くのミュージシャンにカバーされています。僕が初めて聴いたのは、ドイツの地方都市カールスルーエのストリートライブでアマチュアバンドがカバーしていた時です。
そのバンドでは、女性のヴォーカリストが歌っていて、原曲よりももっとハードな仕上がりでした。演奏が上手いので、観客も結構集まっていて、ドイツ人の年配のおじさんがかなりノリノリになっているのを覚えています。
ああいう光景、日本ではなかなか見たことがないです。欧米は、おじさん世代がロックに対して熱いですね。ロックの歴史を直接、リアルタイムで経験した世代ですから、色んなことを思い出すのかもしれません。
プラウド・メアリーという曲は、Creedence Clearwater Revivalを代表する曲であるだけでなく、当時彼らは、ベトナム戦争へのアンチテーゼを曲に託して発表、演奏していました。彼らは反戦運動やウッドストックに参加するような若者たちに支持されていました。
1969年は、20世紀で最も重要な年のひとつであり、ロック史においても重要な年と言われます。
この時代にロックバンドで演奏する大義名分は、特にアメリカでは、社会への反発がそのモチベーションになっていました。
もちろんそこには、社会に対する憤りや不条理に対する嘆きがあるのでしょうけど、でも音楽としていまだに多くの人に聞かれ、カバーで演られているということは、純粋に音楽として素晴らしいということだと思います。
怒りや嘆きがきっかけだったとしても、芸術として後世に受け継がれるものにまで作り上げた当時の伝説のロックバンド、マジでリスペクトです。
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