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深読み:パッションフラワー

英語のpassionは、僕は「情熱」と覚えているのですが、別の意味もあって「キリストの受難」という意味もあります。同じ単語の意味とは思えないですが、そうなんですね。
ちなみにトケイソウは、英語ではpassion flowerだそうです。なぜ「受難の花」なのかと言いますと、wikipediaによれば、

英名 passion flower は「キリストの受難の花」の意味で、イエズス会の宣教師らによってラテン語で flos passionis と呼ばれていたのを訳したものである。 16世紀、原産地である中南米に派遣された彼らは、この花をかつてアッシジの聖フランチェスコが夢に見たという「十字架上の花」と信じ、キリスト教の布教に利用した。 彼らによればこの植物はキリストの受難を象徴する形をしており、花の子房柱は十字架、3つに分裂した雌しべが釘、副冠は茨の冠、5枚の花弁と萼は合わせて10人の使徒、巻きひげはムチ、葉は槍であるなどと言われた。

ということです。ですので、パッションフルーツはトケイソウに実る果実です。

バッハの曲にマタイ受難曲というのがあり、英語ではMatthew’s passionという表記になります。これはオペラのようにアリアがいくつもあって、場面が展開していきます。とても美しい作品です。

日本語で「情熱的に」というと、ニュアンスとしては、「熱心に」、「積極的に」というポジティブな意味ですが、欧米ではイギリスやアメリカで、passionatelyというとどういうニュアンスになるんでしょうか。どちらかというと、「感情むき出しで」「なりふり構わず」という意味も含んでそうです。

あるサイトではこのように書かれていました。

passionはラテン語やギリシア語のsufferingの意の語に由来します。 したがって「苦しむ、被る」というイメージが根幹にあります。 ここから、「被る」→「強い感情にとらわれる」→「情熱」というように意味がつながっているわけです。
https://www.eishinkan.net/creation/ikkan_class/blog/english/column_5.php

sufferingと同根なのですね。

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