外壁塗り替え中。その足場の階段にそそられる。登ってみたい。
外壁の塗り替え。
13年前に建てた時からこの家を建てたボスに言われていた。
15年までに一回塗り替えを。
外に足場が組まれた。
その階段が。。。。
妙にそそられる。
登ってみたい(子供か)
何日かは我慢してた。
年を考えろ。
40代の3人の息子とその嫁のグループLINEに、工事の様子を書いていた。
息子達はすでに家を建ててる。うちより少し遅いくらいの時期。
あなた達の家も、いつかはやらなくちゃなのよ。
外壁塗り替えは、相当な信頼関係のある業者さんに頼まないとよ。
工事費、結構、かかりますことよ。
準備しておいたほうがよくてよ。
子供達(孫達)の教育資金のかかる時期だしね。
参考になるかなと思って詳細を書いていた。
さらに、
息子達にヘンな心配をかけたくない気持ちもある。
ここで大金使って
老後資金は大丈夫だろうか?と思われると悪い。
流行りの老後破産にならないだろうか?とか思うかも。
カッツカツの資金ではありますが大丈夫よ(根拠はないが)
・・・ということを伝える。
そのLINEに、
「足場にそそられる」
「登ってみたい」と書く。
「ダメだよ!危ないよ!」即座に返事が。
SNSにも書いてみる。
「そそられる」
「登りたい」
故郷の友は
「労災保険に入ってないのだからやめろ」
という意見もあったけど、
「楽しいぞ~~~」という意見も。
毎日、職人さん達が、足場を登って作業されてる。
暑い中ご苦労様です。
それを家の中から見てても
やっぱり、そそられる。
自分の家を上から見てみたい。
ピアノの生徒の男の子達には「登っちゃだめよ」と言ってる。
こういうモノって男の子にはとっても素敵なものって知ってる。
そりゃあ、登ってみたくなるだろう。
しかし!
私は、今年から高齢者の仲間入りをした年齢。
階段から落ちて骨折した人生の先輩、多数。
ここで、もし、何か私が失敗して怪我したら・・・と
そんな「大人な感覚」も、すでに私は持っている。
それでも
そそられる。。。。
レッスンの無かった日曜日の夕方。
周囲を見渡してご近所さんがいないことを確認。
登ってみることにしました。
手にはカメラを持って。
いつもはヒラヒラなスカート履いてるけど、パンツ姿に着替え。
靴はヒールの無い靴を用意して万端。
トントンと登る。
作業してる方の1人は女性。身軽にトントン歩き回っているので、
そのイメージで。
ここまで来て、その時、急に・・・・!
予想しなかった感情になった。
そもそも・・・・・・
私、階段を上ったことが、
この2~30年、なかったのでは?
結婚して以来、平屋にしか住んでいない。
古い家も、その前の借家も、広かったけど平屋。
家に階段がない。
通勤がないので電車にも乗らない。たまに乗ってもエレベーターかエスカレーター。
複合施設系に行っても、今や、どこにでもエレベーターがある。
そもそも!
階段を下りるって経験がない。
上がってくるときにはワクワク、
でも下る時に、もしかすると怖いのでは?
「行きはよいよい帰りはこわい♬」というメロディが突然頭に浮かぶ。
そこで最上のハシゴを登るのはやめ、
そこであたりを見回す。
いい眺めだーーーーー!!
天下取った気分よ。
カメラで撮影して。
さて、下りるぞ。
注意するぞ。
階段で骨折した人はみんな「くだり」
その「注意するぞ」という感情が湧いてきたその瞬間。
初めて思った。
「怖いかも」
事前のイメージではぴょんぴょんおりてくる・・・だったのに、
おそるおそる降りてくる・・・・という感じになった。
この時、
初めて感じた。
「とし、とったんだな」(今更か!)
でも、やってみてよかった。
「注意する」ということもちゃんとわかった。
「若くはないぞ」ということも。
こういうことって、わかっていたほうが良い。
「昔は出来た」という自信が、きっと、良くない。
だいぶ、
おとなになった(笑)