見出し画像

円安のばか

神奈川の湘南エリアに住んでいるので、都内へ出かけると交通費は3000円弱かかります。実家は東急線沿線だったので、電車賃といえば往復でも500円くらいでしたから、3000円は鬼です。でも、若い頃のように都会で遊ぶことも少なくなったので交通費が痛すぎるという感じでもないのですが、それでも時々2日続けて都内へ行くことがあります(仕事の打ち合わせが多い)。

そんな時、ちょっと前ならアパホテルにお部屋を取ると4000~5000円位で宿泊できました。往復3時間の道のり、混んだ電車を考えると、5000円で夕方からゆっくりできるのなら安いものなので、連ちゃん都内の日はウキウキ遠足気分で赤坂あたりのアパホテルに部屋を取っていました。

アパホテルは女経営者がオーナーだけあって、痒いところに手が届く的な、細かい配慮が沢山施されていて、泊るのが楽しいんです。ベッドの高さが通常よりも高くてその理由は、狭い部屋の空間を利用するために、ベッドの下にスーツケースなどを収納できるようになっています。もちろんベッドの下は埃だらけ、なんてこともありません。冷蔵庫は使う人だけがコンセントを入れて使うようになっていて、使わない時は電源が入っていません。全国に数えきれない支店があるのだから、各部屋の冷蔵庫の電気代を節約できますものね。人さまの商売のことながら気持ちがよくなるってもんです。ベッドサイドにはUSBコンセント、普通のコンセントが数個づつあったり、もう至れり尽くせりなんですね。

今はアパをはじめ、なんでもないビジネスホテルでも10000円~15000円以上はするので、気軽に泊まることはできなくなってしまいました。

また先日青山でランチをした時、価格が1980円もしました。内容は給食で出てきそうなパサパサの鶏むね肉のフリッターとサラダ&焦げたようなコーヒーでした。メニューを適当にしか見なかった私は、値段からしてフリッターのあとにパスタが出てくるだろうと思ったら、パサパサの肉2切れで終了でした。お友だちをこの店に誘ったのは私だったので、本当に申し訳なかった。青山まで給食食べに来たんじゃないんだよホント。いや、給食の方がずっと美味しいかもしれない。

別日、お気に入りの洋食店でいつものランチ(これは1500円)、まあしょうがないか、この前の給食よりはマシなので、ついでにお店名物のケーキを注文したら、ランチについているコーヒーが外れてケーキセットに加算され、支払金額は 2500円になった。うそーん。かつて知ったるお気に入りのレストランに入店して詐欺られた気分。「こっちも生きるか死ぬかなんですよ」というオーナーの悲痛な叫びが聞こえてくるようで、なんともやりきれなかった。

そして極めつけは円安問題。娘がパリへ移住したのを機にこの冬遊びに行こうと思っていたけど、円安が怖すぎて行く気になれません。もともとパリよりロンドンの方が好きだし(娘には言えない)、若い頃はロンドンへ一人旅に出た私も今は海外旅行に全く興味がなく、30万も40万も旅に費やすよりは、新しい住居への引越し資金にしたいというのが本音。

ところで「円安」「円高」ってわかりにくいですよね? 
英語だと 円安:weakening of the yen 円高:strengthening of the yen
こちらは分かりやすいと思います。
「円よわ」「円つよ」にすればわかるのにという意見に賛成します。

まあそんなわけで、昔と同じような遊び方をしていては、お札が飛んでいくだけと悟ったので、お金をかけずに楽しめる新しいことを見つけないといけないよね、みんな!

私は園芸が大好きなので、週末はベランダで土いじりをしていればそれだけで満足だし、編み物も大好き。家にいても楽しいことはたくさんあるのだ。負け惜しみに聞こえるかもしれないけど本当なのよ、本当にそう思っているのよ。

今朝、ツイッター(X)だかスレッズだかで「5年前のボクは家賃6万円の埼玉に住んでいたけど、今は月100万円は稼げて、車は毎年新車のアルファードに買い替えてるし、コンサル(←こういう奴の仕事はたいていコンサル)で年に1000万円以上稼いでるし、マンションも買った、家族で海外旅行にしょっちゅう行っている」的なことを書いている人がいました。

いまだに車だマンションだ年収いくらだとか、そのあたりに価値を置いている人がいるのかと呆れ果ててしまいました。この人はきっと気づいていない。心の満足度には1ミリも触れていないということに。

同性の知人でこんな人の女版的な人がいる。「私ときっと両想いの彼は(りょ、両思いw)、フェラーリに乗っていて年収1億。すごいの」と自慢していた。今の時代にフェラーリに乗っているということがどれだけ滑稽なことか、億単位の収入があることをひけらかしていることがどれだけ奇異だか、気にならないのかなぁとそこが私は不思議。

そんな彼女は元カレがスズキのジムニーに憧れていると小馬鹿にしていた。「なんで私が国産車に乗らなきゃいけないの。しかもスズキ?」って。え、いいじゃん、ジムニーカッコいいしワクワクするけどな、なんでダメなのかな。そんな考え方だからフラれたんじゃないのかな。

色々と物質主義な彼女にちょっとげんなりした私は毒づいてみたことがある。
「若者みたいな恋をしていても、もうすぐ老いが近づいてくるんだよ」
遠回しに「もう若くはないよ」と警告したつもりだったが
「あ、私、好きな人の年齢って関係ないの。今まで付き合ってきた男の人のレベルも相当高くて、年齢もそれぞれよ、気にしないわ」
だそうだ。
「年取るのは男だけじゃなくて、あなたもなんだけどね」
という一言は言わなかった……。

さあて今日は毒づきました。都内のホテルが高いからいけないんですよ。


pay forwardで行動していきます、ありがとうございます☆