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植物とこども育て

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ダイソーで「モンステラの苗」を購入してから、もうすぐ2年になります。モンステラは熱帯アメリカに分布するつる性の植物で、生長するにつれて、切れ込みや穴があいたような形を楽しむことができます。ハート型の赤ちゃん葉っぱは少しずつ大きくなり、いま現在とても元気なのですが、下の写真のように切り込みの入った大人の葉はなかなか出現してくれません。結構な年月がかかるとは聞いていましたが、一枚葉っぱが出てくるたびに「次こそ切れ込み?!」と期待してしまうのですよね。

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葉っぱが開くとやっぱりハート型だった時は「まだダメなのか」とガッカリしてしまうのですが、モンちゃんにはモンちゃんなりの成長ペースがあるでしょうから、勝手に肩を落とすのは失礼というもので、気を取り直していつも謝っています。

「いいよ、大人の葉っぱになるにはまだ時間がかかるよね。待っているから大丈夫。残念に思ったりしてゴメンね」と、マジで話しかけています。よく考えてみれば、植物は犬や猫と一緒で生きているのです。わんにゃんには話しかけるのに、植物には声もかけないっておかしな話じゃありませんか。

キレイな花が咲けば「わぁ、きれい!」と褒めたり、元気に育っていれば「楽しそうね」と微笑みかけてみます。植物はそれ、ちゃぁんと聞いているのです、聞こえていると思います。逆に元気がなくて萎れそうな時は、新鮮な土を混ぜて植え替えてあげると、しばらくすると復活することもあって、そんな時はいつも発熱した子どもの看病をした時のことを思い出すのです。手間ひまかけて、ゆっくりとだいじに育てて行く感じ。

下の写真の子は春先に新しい葉が出てきました。モンステラも同じですが、新しい葉は、朝顔の蕾のようにクルクルと巻いて生まれてきます。この黄緑の葉の子は何日も開かなかったので、このまま固まっちゃうんじゃないかと心配になった私は、クルッと剥いてしまったのですが・・・・、うすくて柔らかくて、明らかにまだ開いてはいけなかったように感じました。この画像を見ても「ひぃ、まだダメなのにぃ」と言っているように見えないかしら? 

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スローな動きの植物と向き合っていると、人間の子育てと一緒だなといつも思うのです。花の蕾だって同じでしょ。美しい花を早く見たいからといって、蕾を無理やり剥いたりしたら、咲くどころか壊れてしまいます。大切に育てたいからと水をやりすぎても根腐れすることもあるし、水やりを控えすぎると干からびて枯れてしまうこともあるし、個体別に絶妙なタイミングを見計らう必要があります。

うちの息子は音楽が大好きだったのに、受験勉強に向かわせた私は、いま思うと見当外れのことしてたんだなと分かります。もっと息子の本質をじっくりと見ていたら、塾に通わせるのではなく、音楽教室や音楽会に連れて行けたのかもしれません。

とは言え、息子にとってはハードな塾通いも、過酷な環境で育てられた観葉植物みたいなもので、意外と強く育っているかもしれなくて、茎なんかそのおかげで太くなっているかもしれないし……と考える私はどこまでも楽天家なんですが、今は楽しそうにドラムを叩いているところを見ていると、結果オーライかな、なんて自分には甘い母親で。

とにもかくにも私の目下気になることはといえば、次のモンステラの葉っぱです。来ているのです、クルクルっと……。今回の葉はかなり大きく、切れ込みのような筋が見えなくもありません。でもまた赤ちゃん葉っぱかもしれないので、がっかりした顔は見せないように気をつけます!

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