知らなかった恐ろしい法則
何かで成功したとき、そこにはダークサイドがある。
光が当たれば、影が濃くなる。
その影は成功しつつあるその過程から、すでに濃くなり始める。
影はあなたの一番弱い部分で噴出する。
病気になる、事故が起こる、家族関係が破綻する、人間関係のトラブル、
詐欺に遭う、腹心に裏切られるなどなど。
たとえばビジネスで成功して、お金持ちになったらさぞ嬉しいことだろう。
スゴロクから上がり!と喜んだ途端に、振り出しに戻されることを覚悟しなければならないのだ。
お金のないところからお金を得るところまでは、悪の感情は非常にプラスに働く。
学歴がないことを見返してやる、
貧乏だったことを見返してやる、
家を買う、
ポルシェを買うという願望は、巨大なエネルギー。
グランドゼロから離陸するにはエネルギーが必要だ。
成功しようと頑張る、
家族を幸せにしようと仕事に打ち込む、
一見素晴らしいことに思える。
しかし、成功に向かって走ると同時に、失敗の萌芽が生まれつつある。
成功の光に有頂天になり、次第に忍び寄る影に支配されないために、留意すべき点がいくつかある。
ありきたりのことだが、家族は大切にしなければならない。
子どもや妻、夫は自分の影を見せてくれる存在である。
家族にイヤな面があったら、それは自分を忠実に映し出す鏡である。
家族が暮らしているのはお互い学びがあるからだ。
相手のイヤな面を見る度に、自分はどんな学びを得るべきなのか考えなくてはならない
その学びを得なければ、同じことが繰り返し起こることになる。
また、稼いだお金は有効に使うこと。
お金を稼げば稼ぐほど、どのように社会へ還元できるか考えなくてはならない。
欧米の資産家は、収入の10%を必ず寄付をする。
慈善事業にお金を回すということは、影が濃くなることをコントロールする。いわゆる浄財というコンセプトだ。
……という本を読んだ。なんだかホラー映画並みに恐ろしい。
特に『家族にイヤな面があったら、それは自分を忠実に映し出す鏡である』というところに合点がいく。
私はスピリチュアル的な考えも嫌いではないが、どちらかというと原理原則に基づいていることに納得しやすい。家族は鏡、というのは原理原則なのだろう。
なるほどである。あの時の息子の行動、元夫の言動も、すべて私の影だったのかもしれないと思うと、「ごめんなさい」と自分に謝りたくなる。
また、「悪の力は非常にプラスに働く」ということは自分に思い当たりすぎる。「この生活から抜け出したい」「新しい道を歩く」「自力で生活できるようになる」という思いから一心不乱に勉強していた時期がある。あの力は「悪」…だったのだろうか笑。ポジティブな力と思いたいけど。
そして「浄財」という言葉もこの度初めて知った。
知り合いの経営者を数人思い浮かべてみると、なるほどみんな、どこかしら影があるというか、慎重な雰囲気と奢らない姿勢がうかがえる。
能天気な感じの人はいない。まだまだ影が薄いからなのか笑。
この考え方が巻末に書いてあるのは、神田昌典さんの「非常識な成功法則」である。ぜひご一読いただきたい。キンドルやオーディブルもあり、私はオーディブルで聴いた。
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