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短編小説とか妄想小説

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突然浮かぶ妄想の世界をとらえて文字にしています。
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#息子

髪結い妄想

雨になりそうな日は湿気が多くて 髪のブローがなかなかうまくいかない。 くせっ毛の私には、なかなか厄介な天気だ。 「よし、決まったかな」 丁度ドライヤーを置こうとしたところに キミが部屋へ入ってきた。 「髪、うまくできたね。  でもここ、ちょっとハネてるよ」 となりにきて 細い指先で私の前髪を整える。 近くで見るキミの顔には 鼻の横に小さなホクロ。 あまり多くを語らない唇は 可愛らしく収まっている。 ついつい触ってみたくなり ほっぺをツンと突いてみた。