書道をオープンソース化する

書道というものは元来クローズドなものである。師匠がいて、それに従う弟子がいて、会派を作り、その会派のために尽くす。これはまるで自民党の政治のようである。(実際問題として書道団体の中ではほとんど政治と同じような権力争いが行われている)

しかしこれは全然クールではない。世の中はオープンソースで溢れているし、オープンソース的な考え方によって民主化され、質があがったものはたものはたくさんある。オープンソースとは、プログラミングの用語で、そのそのプログラムが書かれている命令文それ自体を公開して開発する手法である。プログラムの中身を公開しているのだから、基本的には無料になるし、再配布や改変なども比較的自由に行われる。誰もが知っているところでいうと、google chromeが上げられる。

このような手法の良いところは、というと、あるプログラムがオープンソース化されると、それを使う人が使いやすいように勝手に改善するということが発生するところにある。自分がやらなくても勝手によくなっていく、さながら生物である。では悪いところはというと、これは実際問題開発者は儲からないというところにある。オープンソースを使って開発されたプログラムで利益をあげることは可能なのだが、そのもともとのソースにはお金が入らない。詳しくは以下

【徹底討論】プログラミング言語は言語なの?【ゆるコンピュータ科学ラジオ4】#66 https://www.youtube.com/watch?v=ru1ZVmytMoo

というわけで、もともとの開発者にお金が入るためにはクローズドの体系が一番よいということになる。書道教室というのも、基本的には技術を伝えるということに重きを置いて、そこから利益を上げている。というか、教育というもの全般がそのような体系になっている。

しかしyoutubeがでてきて教育というものは一変した。東京大学の講義も、ハーバード大学の講義もいまや無料できける時代なのだ。あと少し話はそれるが、クックパッドなんかも同じように料理というものをオープンソース化、民主化した一例だろう。(ホリエモンが民主化という言葉でクックパッドを話していた)あとは将棋もそれが急激に進んだ分野の一つである。城跡の研究は自分で隠している棋士は沈み、包み隠さずにいう羽生さんのような存在が一級で活躍している状態なのだ。

なので、書道というものも必然的にこうしたオープンソース的な流れになっていくだろうと思う。現在ではyoutube上に書道を無料で教えるコンテンツというのは存在していないが、今後出てくるに違いない。書道をオープンソース化することで、将棋のように書道界全体のレベルアップになり、社会に魅力をより訴求できるようになるのではないか。

ということを考えていて、俺がその役割として適任なのではないかという風に思い至った。書道ができるし、youtubeにアップロードすることもできるし、オープンソース的な考え方も知っている。欠けているのは外に出て人目に自分を晒し売れようするその気概である。何より良いのは、オープンソース化した動画というのは儲かるのである。資本主義万歳。

というわけで、あらゆるものはオープンソース化の流れにあり、書道もしかりであり、書道オープンソース化することで業界全体のレベルアップになるのではないか、という話でした。(所要時間40分)

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