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日本の「水のある風景」の魅力を探求してみました

水のある風景といえばどのような風景を思い浮かべますか?

雄大な海の景色から静かな川のほとりまで、さまざまな風景があります。大きく動く水か、静かに流れる水か。水のまわりにはどんな景色があるか。それによっても、受ける印象は変わります。

前回は、海・山・川などの自然系リゾートを分類しながらそれらの特徴について考えました。今回は、自然のなかでも特に「水のある自然」に絞ってそれぞれの特徴を考え、実際に日本にある美しい風景を見ながらその魅力を探ってみました。

「水のある風景」にはどんなものがある?

水のある風景にはどのようなものがあるのでしょう?今回は、代表的な水辺環境である海・川・湖の3タイプを比較しながら考えていこうと思います。

簡単に分類したのが以下の図。

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空間の開放性と水の動きの2つの軸にわけてみました。これはレイクリゾートプロジェクト運営チームが独自に分類したものです。

縦軸の「空間の開放性」から見ていくと、最も空間的に開けているのは地平線の果てまで見える海。次に、湖、川の順になると考えました。横軸の「水の動き」で見てみると、最も動きが激しいのは絶えず流れている川で、次に波のある海、そしてほとんど動きのない湖だと思います。

この分類を頭に入れながら、それぞれの実際の景色を見てみましょう。

海のある風景

開けた海としてイメージするのは写真のような南国の海ですね。

3_2海①

この写真は沖縄のビーチです。透明度がここまで高い海が見渡すかぎり広がっていると、目も心も癒やされそうです。

写真のように落ち着いたときもありますが、海には波や風の動きがあります。アクティブにマリンスポーツを楽しむこともできますね。

それとは対照的に、空間的に包まれた海もあります。

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若狭湾や三陸海岸などのリアス海岸などでしょうか。狭い湾が入り組んでおり、一般的にビーチリゾートとして思い浮かべるものとは違った景色があります。

3_2海②

こちらは日本三景のひとつにも数えられる景勝地松島。開けたビーチに比べると、プライベート感のある景色が広がっています。

俳人・松尾芭蕉が思わず句を詠むのを忘れたといわれるほどの絶景として知られており、海のある風景は昔から親しまれていたことがわかります。

川のある風景

川で自然を感じられる環境といえば、上流の渓谷が挙げられそうです。渓谷は海とは正反対の「閉じた空間」で、さらに水の動きも激しくなります。平野から山間部に上がっていけばいくほど、この傾向は強まりそうです。

3_2川

写真の養老渓谷は、まさにそんな「川の風景」が見られるところ。木々に包まれた空間で、豊かな水の流れを感じることができます。

紅葉の季節になるとまた違う表情になり、とてもきれいですね。水の流れがある風景は、写真を撮る人にとっても面白い被写体になります。シャッタースピードを変えることで、水しぶきをはっきり捉えたり、やわらかい雰囲気にしてみたりと、さまざまな楽しみ方ができますね。

目に見える風景だけでなく、動物や鳥の声、水の流れる音といった、自然をたっぷりと感じられる環境であることも魅力です。

湖のある風景

そして、白樺湖も当てはまる「湖のある風景」です。海とも川とも違い、湖独自の特徴があります。

平野には比較的大きめの湖が、山間部には小さめの湖がある傾向がありますが、どちらにも共通するのは「水の動きが静的である」ということ。波や流れが少ないので、同じ水のある風景でもひと味違った魅力があります。

広大で開けた湖として有名なのは、平野で海の近くに位置している浜名湖や宍道湖です。

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宍道湖は夕日がとても有名ですね。僕も一度見に行ったことがあるのですが、夕暮れの時間が近づいてきたら次第に見物客がやってきて、知らない人と共に同じ景色を共有している空間が印象的でした。

それに対して小規模で山間部にある湖は、国内だと諏訪湖や猪苗代湖、白樺湖などが挙げられます。

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標高の高いところにある湖は透明度が高く、湖に周囲の山などが反射する「ミラーレイク」を見ることもできるかもしれません。

空間が開けているので、釣りやボートなどの湖上アクティビティもよく景色に映えます。湖上と湖畔でも、また違う風景の魅力が味わえそうですね。

「水のある風景」の魅力

それぞれ違うタイプの「水のある風景」をご紹介してきましたが、やはり水そのものの存在感がある景色や、水の流れによる音環境、そして水が生み出す生命の力などは魅力的です。生物の起源は水にあるので、人間も本能的に水のある空間にいると落ち着けるのかもしれません。

海辺や川辺といった水辺空間は開けていることが多く、水のすぐ近くまで車などでアクセスできることも共通しています。砂浜や河川敷はさらに広いスペースがあるため、水辺でできることも多いですね。

空間の開け具合や水の流れによる違いによって、エネルギーが高まるアクティビティに向いているところもあれば、逆にリラックスするのに適したところもありそうです。

水であることは同じでも周囲の自然環境が変わることで、風景や楽しみ方が変わってくるのだなと気づきました。繰り返し訪れると、さまざまな魅力が発見できそうです。

普段の生活でも、意識してみると意外に近くに「水のある風景」があるかもしれません。白樺湖ならではの魅力も考えながら、自分の好きな「水のある風景」を見つけてみてください。

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