白樺湖レイクリゾートプロジェクトが始動します!
こんにちは、白樺湖レイクリゾートプロジェクトです。長野県にある白樺湖から、日本の「レイクリゾート」の価値観やスタイルを発信していこうと、地元発で動き出したプロジェクトです。
このnoteは「レイクタイム / 湖畔時間」というコンセプトで、湖の価値を再発見してもらえるような情報を、あれこれと発信していける場所としてつくりました。
季節ごとに表情の変わる白樺湖のこと、白樺湖周辺で活動するプレイヤーたちの声、自然リゾートの分析や世界のレイクリゾートのリサーチ結果、はたまた湖での過ごし方の妄想など……。いくつかのマガジンに分け、白樺湖周辺のありのままの姿を取り上げていきます。
プロジェクト運営チームメンバーをはじめ、白樺湖周辺でビジネスを行う当事者たちや、そこではたらくスタッフ、地元に暮らす人々など、いろいろな人たちを巻き込んで、地域が一体となってつくりあげていきたいと思っています。
ひとつめの投稿となる今回は、このプロジェクトにかける想いを、余すところなくお伝えします。
白樺湖レイクリゾートプロジェクトのはじまり
信州八ヶ岳山麓に佇む、白樺湖。
かつてこの地は、うっそうと生い茂る森に囲まれた、まっ平らな湿原でした。そこに「ため池」が作られるという話になったのは、今からほんの50年ほど前のことです。
農耕用にこしらえた小さな「ため池」の周りは、時の流れとともに観光地として発達し、やがて静かに水をたたえるその姿にふさわしく「白樺湖」と呼ばれるようになりました。
このプロジェクトは、白樺リゾート「池ノ平ホテル&リゾーツ」の社長である矢島義拡と、その友人であるチームメンバーのひとりとの、個人的なつながりがきっかけでした。
時は遡り2013年、彼らはスイスの山岳リゾート・ツェルマットを訪ねました。矢島が幼少期に、創業者でもあったおじいさんと一緒に訪れ、最も印象に残っていた土地です。
そこで感じたのは、矢島が幼少期に訪れた時の感覚が、そのまま蘇るものでした。ツェルマットは相変わらず、人生を豊かに楽しんでいる人々が集う雰囲気に溢れていました。
自分の父親をはじめ、あくせく働く日本の大人たちをずっと見てきた矢島は、「こんな村こそ、日本にあるべきなのに」と悔しく感じた幼少期の思いを、より一層強くしました。
連れ立った友人は、ツェルマットに住む村人から、彼らが持つ地域への愛着や村人としての誇りを強く感じ、その幸せをおすそわけするかのようなあり方が、この村に豊かな時間を楽しむ来訪者が集う本質なのではないかと感じました。ツェルマットの人々の幸せそうな生活に心を打たれたのです。
「やっぱりこれが、これからの日本に必要なリゾートだ」
と盛り上がり、一緒に新しいリゾートのあり方を見出していこうという話に。自然の癒し、水の音、ピースフルな静けさ──。自然が本来もつ魅力をしっかりと感じてもらえるように、リゾートとしての白樺湖周辺をリコンセプトしていきたい、という想いが膨らみました。
白樺湖には、地元の人たちが力を合わせ、新しい価値観を取り入れてきた自負があります。今なら他にない「高原リゾート」を創れるかもしれないと、新たなステージへの挑戦がはじまりました。
世界の“レイクリゾート”との出会い
私たちは「世界」に視点を広げ、海外の湖について調査を始めました。
すると、世界ではLake Resorts(レイクリゾート)と呼ばれるものが、ひとつのカテゴリとして確立し新しい価値を生み出していることが見えてきました。
海や山などのリゾートにない「湖」ならではの特徴は、空間そのものが“静のエネルギー”に満ちていること。湖面はいつでも穏やかで、ひらけた空間を風が抜け、緑や水とのほどよい距離を感じられます。日常を忘れて自然に身をゆだね、季節や時間の移ろいを感じながら自分を見つめ直すには、湖はぴったりの場所です。
消費から離れて非日常を存分に味わえるレイクリゾートこそ、今の日本人に必要なのではないか?
そして、白樺湖こそ、「日本が誇るレイクリゾート」にしていけるのではないか?
私たちは、そう確信しています。
自然そのものをもっと身近に、人それぞれのストーリーで楽しめる自由度があるのがレイクリゾートです。デジタル・デトックス、リトリート、メディテーション、マインドフルネスなどの近未来的な概念もレイクリゾートにはよく似合います。
白樺湖だからできること
白樺湖の特長は、標高と水の透明度が高いこと。首都圏・中京圏・関西圏のどこからでもアクセスしやすく、都市生活者がエスケープする「高原リゾート」として抜群の立地と条件に恵まれています。
釣り、ボート、SUP、ジョギングやサイクリングといった身体を動かすアクティビティを楽しむもよし。湖水浴、ヨガ、湖畔で読書、焚き火など、思い思いの時間をゆったりと過ごすのもよし。
外部からの新しいものも受け入れる風土をもつ白樺湖では、レイクリゾートとして最大限に楽しんでもらえるよう、他にない施設をつくることも考えています。
桟橋ディナーを楽しめるテーブルスペース、木に吊るしたブランコやハンモック、映画上映会ができる湖上スクリーン。湖を水風呂代わりにできるサウナや、湖畔で淹れたてコーヒーが飲めるスペースもいいかも。
春には花や草木の芽吹きを楽しみに、夏は涼しげな避暑地として、秋はゆったりと文化を味わい、冬はしんと静まる雪景色に包まれて。四季を通じてころころと変わる表情も魅力です。
イメージするのは、どことなく北欧らしさを感じさせる、「森と湖」がテーマの空間。北欧神話に出てくるサンクチュアリのような雰囲気を目指しています。
自然に触れ、人間らしさを取り戻す
人間は、本能レベルで「自然」を必要としています。
森林の匂いや鳥のさえずり。きらきらと水面で揺れる光のリフレクション。自然にふれると、脈拍がゆっくりになり幸福感があふれ、無意識のうちに感じていたストレスから解き放たれます。
以前のように自由に外に出てアウトドアを楽しめない状況で、自然環境への欲求はますます高まりました。自然の中に身を置くことが人体や脳に良い影響を与えるのは、科学的にも証明されていること。現代人にとって必要なすべての要素が、ここ白樺湖にはあります。
まだ始まったばかりの白樺湖レイクリゾートプロジェクト。私たちが味わっている自然を、皆さんにもおすそわけしていきたいと思います。
いつかまた遊びに来てもらえる日を楽しみに。これからの発信にどうぞご期待ください!
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