五段ツイストロックの三脚は買わない方がいい

三脚選びには個人的にいくつかセオリーがある。
その中に「五段以上はレバーロックを選ぶ」というものがある。
なぜかというと、五段以上のツイストロックはパーツへの負荷に気を使うからだ。
詳しい理由を説明する。

近年のカーボン三脚のツイストロックには空転防止機構が備わっている。備わっていないのはハスキーくらいなものだ。
この空転防止機構は、チューブ内の薄っぺらなパーツで空転を防いでいるに過ぎない。だから、空転防止パーツやカーボンチューブに負荷がかかると、どちらかが削れていって、最悪の場合空回りするようになってしまう。
よって、故障や負荷を防ぐために、上の段が緩んだ状態で下の段を固定しないように伸縮操作するのが基本だ。
そこで五段以上になると何が起きるかと言うと、一度にまとめて全段ツイストロックを緩めることができなくなるのだ。つまり、負荷をかけないようにどの段を先に緩めるかいちいち考えないといけなくなる。
普段仕事で使う分には三段か四段のツイストロックで問題ないが、特殊な用途としてより低くしたかったり、プライベート用に小さく収納したかったりする時に五段トラベラータイプは魅力的だ。
うっかりここでツイストロックを買ってしまうと、前述の通りいちいち操作する時に気を遣う羽目になる。
これを解消するにはレバーロックにするしかないと思う。多分。

ということで、まともなツイストロックはとても操作が楽だが、段数が増えてくるとこういう根本的な問題が潜んでいたりする。
トラベラー五段は割り切ってそこそこの安いレバーロックを買った方がいいと言うのが最近の持論だ。なんかあるじゃんほら、ベンロのシアンバードとかさ。
トラベラーなんて勝手に倒れなくて壊れなきゃいいでんすよ。
てか三角形とかのカーボンチューブでツイストロックしたらめっちゃ良くないですか?ロック部分の中すごいことになってそうだけど。


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