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添えるPOV。【呪われの橋】


お疲れ様です。
今日は何も考えずにコメディでも観ようと思い、ブラウザを立ち上げたのですがNetflix以外サーバーに繋がらず(なんで?) Netflixの中から一本選んで鑑賞することにしました。

今日観たのは「呪われの橋」というホラー映画ですね。配信は大分前からだったのですが機会を逃しに逃し、今頃観ることに。
今回も4分野で評価したいと思います。(早いし)


音 ★★★★⭐︎
映像 ★★★⭐︎⭐︎
内容 ★★★⭐︎⭐︎
怖さ ★★★★⭐︎

              (※5段階評価)

「音」ですけど非常に良いですよね。
特にトイレの手洗場のシーンで、丸刈りの人(名前忘れた)が、並んだ蛇口を一つずつ締めていくカットがあるのですが、奥行きにも音が振られておりかなり効果的だったなと。

余談ですが、格段に怖さが増すので耳のデバイスは持って損はないです。
「いやお金かかるやん」って時は怖い状況を作り出すだけでも。今観ている自分の「背後に空間を作る」とちょい足しで怖くできます。あと電気消すとか。タダでもいろいろ出来ます。
(降霊的なのはアレですけど)
せっかく怖いものを観ているので、可能な限り怖くするの、良いと思います。(そもそも映画って体験価値だし)

「映像」というか編集ですよね。潤沢に素材があったのか「そんなカットも撮ってるの!?」って感じでした。全体的にオシャレですよね。
同じ台湾だと「怪怪怪怪物!」とか。
オバケのビジュアルも良し。なんかババドック思い出しました。
オバケが出た時のチカチカ点滅ぽいジャンプカット?は流石にやり過ぎな気もしましたが、終盤までテンポが落ちずに進行できているといえます。
またPOVのカメラ視点の他に、一般的な映画で観るような作劇ショットが軸になっていましたよね。POVのみの場合に補完できない要素(カメラを回している人物の表情や、カメラを回していない時のカットなど)を上手く支えていると感じました。
ジャンル的にPOVは「カメラマン」が存在したり、「一人称視点」という特徴があるので一種の"縛り"のような価値があり、その制限でどう面白いショットを撮るか、というのも評価基準(おもしろさ)だと思います。
そのため作劇ショットが混じってしまうと「オイオイ」となってしまうのですが今回は作劇ショットがメインになっているのでかえってPOVが効果的でした。「この映画はPOV映画か?」と言われたら適さないとは思いますが、本当に面白いもんが観れたなと思います。

(あとPOVと作劇とで、演技を使い分ける役者陣も良かったですよね。前者はカメラがあることで素人感や現実の生っぽい演技、後者は映画の劇としての演技ですから、同じようで違う演技表現ができていると感じました。)

POV+作劇だと「ディープ・サンクタム」とかありましたね。あれは、あれ?となってしまいましたが。洞窟で遭難する映画でオチ以外面白かったですよ。ぜひ。

「ディープ・サンクタム(西・2014)」

「内容」は、よくある伝承や都市伝説を取り扱ったものでした。POVと相性が良いですよね。カメラがあることで、カメラを持つ人が"なぜカメラを回すのか"という理由づけが生まれてくるので、人がカメラを回す動因になるのが今回のようなテーマかなと。
肝試しの「事件」の犠牲者が女霊橋の幽霊に関わる5人というのは分かったのですが、女性のシンチアオが憑依されているというのが若干ややこしかったです。そこは男性のメンバー或いは、シンチアオ自体がオバケである風にしたほうが分かりやすいかなと思いました。特にストーリーに影響もないと思ったので。

「怖さ」は本当に見応えがあります。声が出そうなくらい怖かったです。これが全てではないでしょうか。ホラー映画はやはり、怖いかどうかに尽きると思います。

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