キングオブコントを好き好き言うだけの話

母がヒルナンデス(録画)を見ていてテレビが占領されているので、珍しく太陽が顔を出している時間に書きます。

前回に引き続き今回も敬語で書きたいと思います。
前回書いていて、何だかこれ長濱ねるちゃんみたいだなぁ(かなりイメージ)と思って気持ち良かったからです。丁寧な感じ。
ねるちゃんって、ただそこに静かに佇んでいるだけで凄く色々伝わってきそうで、そういう所が好きです。


キングオブコントについて。

ファイナリストが発表されて、今から決勝がとても楽しみです。

お笑いが好きなのですが、最初の最初はただ楽しくて好きだったのが、「凄い」とか「アツい」とか、そういう面のお笑いに気付せて私を引きずり込んだのが、キングオブコント2012でした。

お笑いって凄いんだ、ネタってこんなに面白いんだ、コントってこんなに魅力的なんだ、こんなにもっと見たくなるものなんだ、って、ぐらぐらと底から沸いてくるような感覚。
賞レースにハマったのもこれがきっかけなので、私はM-1や他のどの賞レースよりも、キングオブコントが一番好きで、楽しみです。


今年のファイナリスト10組。

うるとらブギーズは、2019年の準優勝が印象的で、サッカー実況のネタがとても好きです。有ジェネで見た独り言が凄い奴のやつも好きです。ヘラヘラした感じがツボです。

蛙亭は、去年から決勝に来ると思っていたので、今年は本当に来てくれて凄く楽しみです。ラジオも聴いているので、やっぱり応援したくなってしまいます。元から好きという訳じゃなくても、聴いているラジオの芸人には勝手に親近感が湧いてしまって、賞レースもいつの間にか注目しています。私が蛙亭のコントをキングオブコントの決勝で見たい、と思ったきっかけは、ゴッドタンで披露していた紫陽花のコントを見た時です。タバコポイ捨てのネタも、ペットボトルポイ捨てのネタも、自転車撤去のネタも好きです。

空気階段もラジオを聴くようになったので一段と思い入れてしまっています。楽しみです。でも初めて空気階段のコントをもっと見てみたいと思ったのは、キングオブコント初決勝の時のタクシーのネタを見た時です。それまではテレビでやりまくっていた「クローゼットのネタの人たち」という印象に留まっていたので、あのタクシーのネタは私の認識を改めさせたし、始まった瞬間、展開が広がる前からドラマティックな雰囲気があるのが好きだと思いました。「タクシー」といえば、2014年大会のシソンヌの2本目のネタの印象もあったからかもしれません。どこか決勝ネタらしい気品を感じたのかも。去年の霊媒師、定時制高校のネタももちろん好きでした。YouTubeに上がっているコントもどれを見ても面白いので、以降は空気階段のネタ、というだけで、見る前から期待する体になってしまいました。

ザ・マミィも今年決勝に来て嬉しい1組です。私が興味を持ったきっかけは、去年の秋、先輩に東京BB9のコントライブに誘ってもらった時、ライブ前日に気持ちを高めるためにYouTubeを漁ろうとして見つけたとある動画でした。ザ・マミィの公式チャンネルの「クッキング酒井(副音声林田)」という動画です。深夜に見たせいでしょうか。ドツボにハマって死ぬほど笑い、完全に面白い印象になってしまいました。そしてそこからいくつかコントを見ても、そのイメージが変わらなかったから好きなのです。どのネタを見ても笑っていますが、総理大臣のネタは特に印象深くてなんとなく好きです。

ジェラードンの決勝進出は、一番喜びが大きかったかもしれません。去年、キングオブコントの決勝を見終わってからもコント熱が冷めず、少しばかりコントのライブを見たりしていたのですが、そこで一番笑ったのがジェラードンでした。面白過ぎます。爆笑と同時に、「何故今年の決勝に来ていなかったのか?」と本気で首を傾げました。去年、唯一生で見ることができたクラブのネタ。面白過ぎて死ぬかと思いました。そういう表現をしたくなってしまう人たちです。馬鹿みたいに笑えて物凄く楽しいんです。ジェラードンがあの決勝の舞台を揺らすのが、楽しみで仕方ありません。

そいつどいつは、他の組に比べると全然詳しくありません。賞レースやネタ番組で見る程度です。やっぱり一番よく見る、メイクを落とすネタのイメージが強いです。私の中で2019年の空気階段みたいになったら嬉しいです。

男性ブランコは、霜バラでしか見たことがありません。平井っぽい方が浦井で、浦井っぽい方が平井だというのを思い出して宣材写真を見に行きましたが、浦井っぽい方が浦井で、平井っぽい方が平井だなと思いました。でも浦井も平井っぽいと言われたら平井っぽい気もするし、平井も浦井っぽいと言われたら浦井っぽい気がします。…結局どっちがどっちでしたっけ。決勝で覚えたいと思います。

ニッポンの社長は、去年決勝に来た際に、「この人たち過去に何か見たことあったっけ…」と思い出した時、M-1の敗者復活戦で荷物多いネタやってた人たちだ…と発覚して怖かったです。そしてケンタウロスのネタを見た時、やっぱり怖かったです。嬉々として言います。怖かったです。その後再び出ていたM-1の敗者復活もね。最近では関西コント保安協会の番組があったので、TVerで見ました。その時、やっぱりニッポンの社長は面白い、追いかけたくなる空気がある、と思いました。関西のお笑い事情には関東よりももっと疎いのですが、関西のコント勢にはまた違ったトキメキを感じます。今年も楽しみです。

ニューヨークといえば、私が中学生〜高校生ぐらいの頃にハマっていたコンビです。これを言うと大体「当時から捻くれている」という話になって盛り上がるので私もつい名前を使ってしまうんですが、当時、2013~16年ぐらいというと、ニューヨークがおそらくピークぐらいにワーキャー言われていた時期なのです。劇場のトップとしてかなり推されていた感じもあって、ネタ番組にも本当によく出ていました。その流れで知って、皆好きだし私も好き、という感覚でした。でも段々と気付いていくのです。あれ?ニューヨークって劇場のトップにしては捻くれすぎじゃないか?と。そしてその後数年間、ニューヨークを見かける頻度は下がったままでした。しかし、2019年のM-1を皮切りに、賞レースで再び顔を見るようになりました。よく考えたらカッコよすぎて震えます。自力でもう一度地上まで上がってきたかのようなこの流れに。そして、今高い評価を受けているネタの味が、当時から何も変わっていないということに。私達がワーキャーと持て囃していたニューヨークはきっとこれだったんです。コントも漫才もできるんです。強いんです。頑張ってほしいなと思います。…私今、物凄いニューヨークの大ファンみたいになってますか?全然そんなことないのにいつの間にか変な温度になってしまいました。すみません。ニューヨークはコントも漫才も良い意味で同じ感触がして、ふわふわヘラヘライライラと心地良くて好きなのですが、コントでいうなら、去年ライブで見たトイレ流してないネタが面白くてよく覚えています。でもどれも面白くて好きです。決勝もすごく楽しみ。

マヂカルラブリーは、色んな芸人も話しているように、今大会の話題になっている人たちから唯一決勝に来ていて流石だなと本当に思いました。今年のキングオブコントの大きな注目ポイントといえば、即席ユニット解禁と、マヂラブ野田と霜降り粗品のR-1、M-1優勝に次ぐキングオブコント優勝の三冠争い、だったと思います(野田は三冠狙いを表に出しまくる一方、粗品はあまり意識してほしくなさそうな感じでしたが)。しかし決勝ともなると、セミファイナリストのおいでやすこがやチョコンヌなどのユニット、霜降り明星も、勝ち上がることはできませんでした。そんな中でのマヂカルラブリー決勝進出。M-1優勝後にこれはどういうこと?と驚きたいのですが、マヂラブが面白過ぎて「まぁあるか」とも思ってしまうのが凄いところです。キングオブコントのマヂラブといえば、2018年大会のタイムループのネタのイメージがあります。2人のアニメ・マンガ好きが滲み出たコントは一つのお話としての見やすさもあって好きです。3年ぶりに王者になって戻ってくる決勝を見るのが楽しみです。

キングオブコントのファイナリストの並びがいつも好きです。
過去の大会で知った人、前から好きな人、これから知る人、どの人がどんなコントをするんだろうって本当にドキドキします。



どうしてこんなにコントが好きなのか、上手く説明できません。漫才よりももっとコントが好きです。
設定、世界観、展開、キャラクター、衣装、セット、音響、照明。
その全部の雰囲気が、何となく、好きでいます。

キングオブコントで見るコントは格別です。
舞台っぽさが強くて、明転で始まり暗転で終わる、あの区切られた感じ。
「バンッ」という音と共にぱっとステージが明るくなって、セットが見えると、音が聞こえると、台詞が始まると、これから何が起こるんだろうと、それを目撃できるのが楽しみで、ワクワクします。
笑いが起きるとドキドキします。自分も面白くて笑うんだけど、笑いながら鳥肌が立ちます。

漫才と違って、「コントの中の人」は笑わせようというつもりでいる訳ではないのが一つ面白いところだと思います。それが一つの世界で、登場人物はその世界の中で生きている。その世界で、こんなにも面白いことが起きている、ということでやっているんです。起こさせた笑いじゃなく、偶然起きた笑い、というテイにできる。
コント師の方がよく言いますよね、「コントでスベっても、自分ではなくそのキャラがスベっていると思えるから良い」みたいな。

…やっぱり自分でもあまりよく分かっていないので説明は無理でした。とにかくなんか好きなんですよ。

あと、一つ明確に言えるのは、「キングオブコント決勝」という舞台で見せるコントのチョイス。
あれが、何だかパーティーにおめかしして来た感じがして好きです。
かまいたち山内がキングオブコントの考察で「賞レースの決勝に相応しいネタ」というのを言っていた気がするのですが、まさにそれが好きなんだと思います。
きっとどこかで暗黙のドレスコードがあって、やはりセンスの良いドレスは一目置かれて褒められて、その夜の主役になるのです。皆、それを夢見てる。
「もし、優勝して、優勝ネタと呼ばれても良いように」私たちの前に出てきたコントは、何とも立派で美しいのです。多分。
キングオブコントって、優勝したら最後にやったネタの衣装のままトロフィー持って写真撮られたりするじゃないですか。あれ見ると、なんか良いなぁと思います。


良い感じにキショくなってきたところで、過去のキングオブコントの中でも特に好きなネタを幾つか上げて、終わりにしたいと思います。

東京03の「コンビニ強盗」(2009)。
コントの王道があるなら、これは一つのベタだと思います。東京03にベタなイメージはあまり無いかもしれませんが、このネタが一つあって、キングオブコントにかけて、優勝に繋がったというのは私の中で大きいです。

さらば青春の光の「痛いの痛いの飛んでいけ」(2012)。
さらばが大好きになったきっかけのネタです。展開していく先の先まで全部好き。2012大会といえばバイきんぐ優勝の年で、それももちろん最高なんですが、準優勝のさらばも凄かったんです。

しずるの「誰もいない」(2016)。
トップバッターにも関わらず一気に世界に引き込んで笑いを起こしていたネタです。しずるも決勝で色々やっているんですが、これがとても好きです。

ライスの「命乞い」(2016)。
2本目の「クレーマー」も大好きなんですけど、さっき言ったドレスコード的に、このネタの雰囲気が何だか決勝らしくてこっちにしました。
この年の夏にライスを好きになって、その後にすぐキングオブコントで優勝したのでとても印象深いです。ライスのコントが凄く好きです。YouTubeチャンネルにも色々コントが上がっているのですが、「あっちとこっち」というネタは特に見ていて興奮しました。

さらば青春の光の「パワースポット」(2017)。
これ、とんでもないです。1本目で勝ち上がって2本目のネタなのですが、私は見ていて遂にさらばが優勝するんだと思いました。できなかったけど…。
さらばのコントは目の付け所がすんごいのが一つの武器だと思っているのですが、このネタは究極にそれでした。

こんな感じです。
ここ数年のは何だかまだ近いし、今回はこれくらいにしときます。ふふ。


だらだらと書いていたらすっかり日が落ちてしまいました。ヨルナンデスです。

中学生の頃から、金木犀の香りがしたらキングオブコントの季節、と私の中で決まっていて、それで金木犀の香りも覚えたし、好きになりました。

これから先も私の人生と結びついていてほしいです。キングオブコント大好き。


…どうですか?
ねるちゃんっぽかったですか?


暗転。

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