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私のキャリア

雨が降り、山から流れる川のごとし

私のキャリアは一見「雫」のような点がポツポツと降り注ぎ繋がり、

そよそよと右に左に、たまには分岐しながらとどまることなく流れ

一本の「川」を作ってきました。

この川の行く先はどこだろう。

引力が私を「大海」へ引き寄せています。


前に前に進めば必ず「大海」に繋がる


「大海」が何なのかはまだ分かりません。


どんなに嵐がこうようと、前に進みます。


この「川」が私のキャリアです。


強力な引力は「ラトビア」でした。

「ラトビア」は私に本当の「幸せ」を教え

私の川を「幸せ」の方向へ導いてくれました。

首都 リガの街並み

幸せとは?

あなたは今、幸せですか??

何が幸せを感じさせてくれるのでしょう?

お金? 地位? 家族?

人口190万人の小さなラトビアの中で、2番目に小さなアルスンガ村

アルスンガ村に住むルッチおばあちゃんが「幸せ」の答えを教えてくれました。

彼女たちが歌う民謡にこんな歌詞があります

「木は太陽が必要、鳥は止まる木が必要

人は信頼できる人が必要 黄金は要らない

そんな人が見つかればあなたは幸せ」

ラトビアで私は文化人類学を学びました。

その時、ルッチおばあちゃんの家に住み込んでいたことがあります。

ルッチおばあちゃんとの暮らしはとてもシンプルでした。


飲み水は川に汲みに行き、畑で採れた野菜を食べます。


シャワーがないので週末になると友人の家のサウナに入り、池で身体を清めます。


牛を飼う隣人からクリームやチーズを別けてもらいます。


週に1度、合唱団の集まりがあり、仲間と民謡を歌います。

ソビエト時代には思想や身体の自由はありませんでした。

ラトビア語で民謡を歌うこと、民族衣装を着る事も禁止されていました。

反政府的な発言をすれば、シベリアに流刑されます。

ルッチおばあちゃんの家族も何人も流刑されました。

ラトビア人はみなそんな辛い歴史を背負っています。


だからこそ、目の前の当たり前ではない「自由」や「家族」を大切にします。


ルッチおばあちゃんは愛に満ち溢れていました。

ルッチおばあちゃんだけでなく、他の村人もです。


人と人は助け合い、動物に助けられ、自然に支えられて生きています。

そんな当たり前のことを教えてくれました。


時は絶ち、それから約10年。

私は結婚と出産をしました。

ルッチおばあちゃんのところには1年に1度は訪れます。

その間に結婚し、子どもが3人恵まれ、現在4人目を妊娠中です。

私の幼い頃の夢見ていたキャリアは世界を股に掛けるキャリアウーマン。

それとはほど遠い地味で、髪を振り乱しながら必死に生きています。

しかし、今はとても「幸せ」です。

何故なら「信頼できる人」と出会えたからです。

ルッチおばあちゃんのいるアルスンガ村の人々

子ども達

「信頼できる人」と出会えたことが「幸せ」だと

ルッチおばあちゃんに教えてもらったから「幸せ」なのです。


そして今の夢は、「日本人をもっと幸せにすること」

私たちの生活は恵まれています。

しかし、モノに溢れすぎて本当の幸せを見失っているのかもしれません。

 
ラトビアカフェを開いて、私が経験したラトビアでの愛に溢れた生活を提供します。

そしてカフェを通じて「人と人を繋ぎ」

幸せになってもらいます。

屋号の「ライマ」はラトビアの女神の名前です。

「ライマ」は運命神であり、幸せへ導きます。

カフェの足がかりとしてラトビアのハーブティー屋さんを始めました。

日々大変だけども「ラトビア」という強力な引力が私を引っ張ってくれます。  

仕事・子育て・家事etc 様々な問題が降りかかり、行く手を遮ります。

”~~だから、できない。” 言い訳は簡単です。

できない理由は山ほどあります。

辞めてしまえば、楽になるかもしれません。

しかし、辞めれば絶対に後悔します。

今できる事を、「川が流れるように」少しづつ、少しづつ進めます。

決して流れを止めないように。

失敗しても良い。

やったことが全て自分の財産(経験=キャリア)になる。

そう信じて今日もやれることをやっていきます。

それが私のキャリア そして大海へと繋がります。


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