日記　悪役が勝っちゃダメだよ「ファニーゲーム」

・今日はこの動画を見ていた。

特に説明もなく無敵星人みたいな奴が佇んでいるだけの不気味な映像。謎。これ何なんだろうな。任天堂から新作ホラーゲームが出るってことなんですかね？いずれにせよ続報が楽しみだ。

・なんかこの映像を見てるとそこはかとなく「ファニーゲーム」を連想してしまう。最近、見たせいかな。

「ファニーゲーム」という映画あれは何なんでしょうか。あんな映画撮っちゃダメだよ。悍ましすぎるから。途中からずっと「もういいんだ……疲れたよ」ってパトラッシュと眠るネロみたいな事を言いながら、本当に早く一分でも早く幕を閉じてくれとお祈りしながら最後まで見ました。正直、もう二度と見たくないです。

本当に何なんだろうな、これ。猟奇的な悪役が人々を次々と襲っても最後には主人公格のヒロインが勝って終わる、いわゆるファイナル・ガール的な作品へのアンチテーゼなのか？

普通だったらエイリアンが暴れ回ったり、斧を持った殺人鬼がやってきたりしても最終的にはそいつが必ず痛い目を見て映画は終わる。だってそれが世の通りであり、そうなる様に出来ているから。ヒーローが来たら勝ちを確信する。それと同じで酷い悪行を尽くした人間には相応の天罰が下ると思って我々は作品に触れる。いわば、暗黙の中で視聴者が作品に法律を設けていて、それに反したヴィランは当然の報いを受けるモノべきなのだと思っているし、実際大抵の映画はその感情に沿った内容になっている。

ウルトラマンで最後の最後まで怪獣が勝ったまま終わる話がないのと一緒だ。(ゼットンだって最後には倒されたし)

だが、「ファニーゲーム」はそのセオリーを全部裏切ってそのまま終わる。

とんでもないヴィランによって善良な家族がドンドンと恐怖のどん底に突き落とされて……そのまま終わり。オーディエンスの気持ちなんか知ったこっちゃねぇよ！と言わんばかりにこちら側を散々不快にさせて終わり。

だいたいあの巻き戻しなんなんだよ。急に世にも奇妙な物語の世界観じゃん。いや、それは最初からそうか。

にしても何、あのリモコン？あんなのズルいじゃん。実際に映画館でこの作品を見てた人はみんなあのシーンで立ち上がっただろうな。「あっ、これ救われないバッドエンドで終わる」って確信して。

あのシーンは本当に奇妙だ。ゼットンが無重力弾入りのスーパーガンで撃たれた後に時間が巻き戻って弾丸避ける様なもんだよ。そんなんやっちゃダメだって。子供大泣きだよ。

何？何なの？この映画。本当に単に視聴者に嫌がらせをしたいだけなのか。いや、そうだろ多分。後味最悪だよ。うーん。でも、良くも悪くも感情が動かされるという点では傑作だ。だけど、私はもう二度と見ないよ。誓う。

まぁ、それはそれとして曲は最高によかったです。明日からこれをアラーム音にセットして起きます。

また明日。