熊野さんのおっしゃる通り

自分のような「トランス男性」は、

「トランス差別をやめよう!」

「トランスの権利を!」

では救われない。


女性身体を持つ者が、安全に、安心して、軽んじられず、自分の身体を呪わずとも生きられるような社会にならなければ、救われない。

強烈な身体違和はあった。それに伴う苦しみもあった。

だから治療した。楽になった。


だが、心が男だから苦しかったのだ、とは思えない。


性暴力や蔑視があるこの社会で、自己の女性身体を嫌悪し、「こんなの自分の身体ではない」と拒否してしまうことは、そんなに不思議でもない気がする。

自分らしさ!

とか

ありのまま!

とか


そういうのとは程遠い。


人間らしく生きられなかった者が、ただ、

「せめて人間らしく生きたい」

と望んだだけのようだ。 https://t.co/FcElY3PqXm

「トランス男性」の自分が、手術をして戸籍を男性に変えて

「アイムフリー」

と思うけど。


それは、

生理の苦痛を味わわなくていい、

妊娠の不安を感じなくていい、

夜道を普通に歩ける、

男に性的な視線を向けられなくてすむ


そんなフリーだ。

それらは、

トランスでなくても、高いお金を払い健康と時間を犠牲にして手術やホルモン治療しなくても、

どんな女性でも得られればいいフリーだと思う。

性自認が尊重され

トランス男性が「あなたは男性だ」と扱われても。


周りの男性たちが、女性の身体を蔑み、攻撃してたら。


体が女性であるトランス男性は生きやすいか。


そんなわけない。


だからトランスを尊重するなら、身体女性の尊重抜きには考えられないと「トランス男性」の自分は思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?