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不妊治療と仕事の両立で1番苦労したことと、それに対するラクな気持ちの持ちよう

不妊治療に本格的に取り組むようになってから休職しているのですが、外回りの営業職をしていた頃は不妊治療との両立に限界がきて一時期不妊治療をストップしたことがあります。


1番苦労したことはズバリ


時間調整…!!!


もうこれにつきるかなと思います!


苦労した時間調整3つのパターン


①間際の予定が定まらない


特に採卵周期は、今日診察してみないと次回の診察日が定まらないことがあるんですよね。先生から「そうだねぇ…注射して、明後日もう1度来ていただけますか?」と言われることもザラに。


2・3日先に社内の大事なプレゼンの予定が入っていたらどうしよう…先方とのアポが入っていたらどうしよう…と診察の前からずっと心配していました。


仕事の予定が間際に入ることはあまりないので、元々仕事の予定が入って居ない日は安心して診察に行けるのだけど、既に予約が入っているものは逆にリスケしづらいことがあります。


先生にあらかじめ「この日は避けたいのですが…」と言える性格ならいいんだけど言えず…。治療したくて来院しているのはわたしの方だし。もしスケジュールがかぶることを避けたいなら今周期治療をしないまでだしという感じです。


1日2日のズレが命取りになる治療なだけに、そんな融通を利かせてリスケできるものじゃないので、あらかじめ「この日はちょっと…」ということが伝えられませんでした。


診察室に入って先生の一言が聞けるまで、「どうしよう、どうなるだろう」と考えすぎてストレスになっていました。


②先の予定も見通し立たない


当時のわたしは、海外出張が普通にスケジュールに組み込まれている仕事でした。


海外出張の予定はだいたい3ヶ月前には決まります。


3ヶ月後に自分が不妊治療でどの段階にいるのか予想がつきませんし、かといって、どうなるかもわからない治療スケジュールを優先して海外出張を辞退するほど仕事が嫌いでもありませんでした。考えても先のことはコントロールしきれないのだから、今できる選択でいこうと、わたしは海外出張を優先して働いておりました。


結局そういう時に限ってクリニックの予定が重なるもので、海外出張の入っていた周期は治療を見送る選択をしていました。


③自分由来のリスケが増える


これはわたし的に本当に心が痛みました。

同じグループの仲間はわたしの事情を知っていたので、間際のミーティングリスケは快く応じていただけていましたが、一方でわたしは罪悪感でいっぱいになっていました。


ギリギリまで相手の時間を束縛していたことに変わりはなく、しかもいつもわたしから「ごめん…またリスケでもいい?」と申し出るわけで…事情を知っている仲間内でも心がシンドイのに、事情を知らない社内の人にとっては余計に理解してもらえなくなります。


よって、社内の多人数で実施するミーティングは確信犯的に開始間際で「すみません!急な外出の予定が入ってしまいました!」と濁して欠席したりしたこともありました。


幸い?営業職は本当に急な外出が入ってしまうことはあったので、インサイドワークの人にとっては「仕方ないね」と思ってもらえる唯一の逃げ道かもしれません。


1番気持ちの持っていきようが無かったのが取引先です。


訪問のアポを前日にリスケ依頼するのいうものです…1度や2度なら応じてもらえますが、何度も重なると「またですか…?」と少々呆れたリアクションが返ってくることもありました。挙句の果てに「わたしたちよりも重要な用事がおありなら仕方ないですね」と嫌味を言われることもありました。


わたしだって、採血しにクリニックに行きたくないわ!と思いながら、取引先に頭を下げて、やりたくもない採血をしてもらっているときの気持ちはどこにも持っていきようがありませんでした。


時間調整の壁に負けないラクな気持ちの持ちよう


・自分自身を苦しめていた要因と向き合おう

なによりわたしが1番時間に厳しい考え方をしていた気がします。

「仕事の時間は絶対に守るべき」という前提を強く持ちすぎていました。仕事においてデキる人は時間にルーズであってはならないという自分の中のルールが自分を苦しめていました。


だって、仕事仲間は快くリスケに応じてくれているのに、罪悪感を持つ必要なんてありますかね?
でもわたしはリスケなんてあってはダメだと思っているような良い人だよ、と、自分を認めて欲しい気持ちが強すぎただけです。自分にガッカリされるのを恐れていたんですね。


でも逆の立場で考えてみると、なんてことはないですよね。
もし不妊治療をしている仲間がチームにいたとして、間際でリスケを申し出られたとしてもなんとも思わないし「いいよーいいよー♪」って言えます。腹も立たないし迷惑でもない、自由な時間がぽんとできてラッキーとすら思えます。


なのに自分のこととなるとリスケ依頼した自分が許せませんでした。優秀でありたいと思いすぎる自分がいたんでしょうね。


・時間に対して優しくなろう


時間を自分で完璧にコントロールできると思っている方がおかしかったんですよね。スケジュールなんて流動的なのが当たり前だし、そもそもコントロールできるものではないですよね。


予定通りに進めばラッキーぐらいに捉えておいて、リスケが前提で予定に組み込まれているんだよね、と思っていたほうが自分の思考をヘルシーに保てます。


時間をきっちり守ることよりも、守れないことは発生する中で、その時に自分がどう柔軟に動けるかが重要ですよね。


取引先だったそうです。その時は「またですか…」と呆れられたとしても、自分が思ったほどそんなに気にしてないはず。逆の立場で何度もリスケされると、自分を大事に思ってくれていないんだなという寂しさから嫌味の1つも言いたくなるかもしれないが、かといってずっと相手を憎んだり嫌ったりするはずない。


良くも悪くもビジネスはドライです。


まさに多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。 [ Jam ]なわけです。自分が思っているほど相手は自分のことをそんなに思っていない♪


さいごに


誰だって思うように時間を過ごせず悔しいことも悲しいこともありますよね。でもそれを引きずって「ああしたかった、こうしたかった」と後悔するのは勿体ないです!


思うように過ごせなかった時間は当たり前にあるもの、だから相手がそういう気分のときは全力で受け止めようと思うし、自分がそうなったときは相手に全力で受け止めていただきたいなと思います。


そこで得た受け止めの信頼が必ず次の試練の原動力に変わっていくはずです!

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