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『岳 』があまりに面白かった。

ブルージャイアントを読んで、石塚真一さんのファンを気取っていたのですが、代表作の「岳」を読んでなかったんですね。友人T氏に「お前それはないわ」と言われて読んでみましたが、読んでないのにファン気取ってすみませんでした。って感じの面白さでした。感想を残しておきます。Inputをしても、Outputしないと読んだものを忘れてしまうのでそういった習慣をつけていきたいと思います。駄文失礼。

島崎三歩が良い

 主人公の三歩がまたいいキャラクターで好感がもてますね。パワーを感じます。とにかく山が大好きで山に住んでるとかいうおかしなことをしているんですが、山に来た人にとにかく山を好きになってもらおうとします。山での遭難や事故等暗い部分についても描写があります。三歩は山岳救助のボランティアをしているので、救助が仕事です。要救助者を助けた後に遭難者は謝ったりしますが散歩は責めず、「良く頑張った」と必ず励ますんですよね。いや~名言です。これがいいんですよね。自分の大好きな山を嫌いにならずまた来てほしいとかどういった考えかは分からないですが、器が大きいよなあ。

好きな話

 印象に残ったのは、要救助者が同時に2人発生して片方しか助けられない。三歩はどちらを助けるか?の話が好きですね。結局助けたのは「現場が近かったほう」なんです。遠かったほうは亡くなってしまいます。散歩は責められます。何故そうしたかの理由は、自分も過去同じ経験をしていたからです。自分も近かったから助かったと。だから近いほうから助けた。と説明します。多分近いほうが助けられる確率が高いからだと思いますがプロの信念を感じてシビれましたね。

あと好きな話は終盤の1人でネパールのローツェに挑戦するあたりが好きです。並行して三歩が昔助けた青年がエベレストに挑戦するんですがこの辺りはアツイんで好き。

この終わり方でいいんか?

 正直終わり方には最初納得いかなかったですね。好きな作品なので納得したいんですよね。読み終わったのち考察記事を漁ってしまいました。こういう考察記事書いてる人も良く読み込んでるよなあ。三歩が生きているかどうかがモヤッとした終わり方なんですけど、一旦壊れたコーヒーカップが治ってるだとか、山岳事故が現実で増加傾向にあった等色々な仮説を読んでまあこの終わり方でも良いかな。何か思うところがあったんだろうか。と最終的には納得しました。スピンオフとかあるのかな...?ん?実写映画か。これは見なくていいかな...?

何で山に登るんだろう?

 正直自分も陰のものなので何故山に登るのか?が理解できなかったんですが、作中だと人生に悩んでいる人。が登ってこう何かを感じるみたいな描写が多いんですよね。自分も人生に苦しんでいるので登ってみたいなと思います。やったことないですし。一体頂上には何があるんだろうか...。

ローーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーープ

フォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーール

ローーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーック

よし、いざという時の声出しも練習しておきますか。山を舐めてはいけないので。


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