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あなたの街のステーキハウス

「野菜が食べたい」

妻の訴えでした。それだけ聞くとなんか肉と米ばっか食べてる家庭のように思われるかもしれませんが全然そんなことはなく、その時の妻がそういう気分だったようです。

野菜……野菜を食べるってなかなか悩ましくて、家で大量に野菜を摂取しようとすると、サラダを大量にとか、蒸し野菜とか、その他野菜を大量につっこむ料理を作るしかありませんよね。
しかしその時、僕と妻はなんとなく外食気分だったのです。外食で野菜となると……そうだ、サラダバーのあるところに行けばいいではないかと思いつきました。

サラダバーのある店……検索……ステーキハウスばっかりだな!笑

と言うわけで僕と妻はあさくま某店に行き大変満足して帰ってきたのです。めでたしめでたし。


実はここまで前置きで、本題はココからです。

ステーキハウスとかハンバーグショップとか言われると、皆さんは何を思い浮かべますか? ここで僕は愛知県民というか東海地方民に申し上げたい。強く申し上げたい。

「あさくまとブロンコビリーは全国チェーンじゃねーから!」

思い出話なんですけども、学生時代に某県で過ごしていた時、バイト先の上司から僕は誘われたのです。

上司「今日このあと肉食べたいな。びっくりドンキーにでも行かない?」
僕 「……びっくりドンキー? 何ですかそれは」
上司「ええっ!? びっくりドンキー知らないの!? 何って……ステーキを食べる……ファミレスだよね」
僕 「ステーキ……ファミレス……それはつまり、ブロンコビリーとかあさくまみたいなものですか?」
上司「何それ?」
僕 「えっ?」
上司「えっ?」

普通、自分の住んでる地方に広く展開してるチェーン店が全国規模かどうかあんま気にしない……と言うか他地方でも当然あるくらいの意識だと思うんですよね。
多分ほとんどの愛知県民(特に若者)はスーパーマーケットと言えば当然ピアゴ・アピタかアオキスーパーかフィールかヤマナカかドミーかナフコトミダか山彦かアブヤスだと思っているはずですから。
当時の僕にとってステーキハウスと言えばあさくまでありブロンコビリーでした。それらが東海地方に展開していて、他地方には(ほぼ)無いと知ったのはびっくりドンキーの食後、ネットで調べてから。
そうだよな、この県でスーパーマーケットと言えばヤマナカかマルヨシで、ユニーじゃないように、ブロンコビリーとあさくまはこの県には無いんだな……と思ったかどうかは覚えてませんが、とにかくそれが僕にとって『チェーン店の地域性』を明確に意識したキッカケだったのです。

当時の僕の世界がちょっぴり広まった、そんなお話。

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