ネタバレ感想・シン・エヴァンゲリオン

見てきました。正直泣いたよね。忘れんうちに感想を書いておきます。

Qの後始末どうすんの? → Qの状況説明入れまくりました

実はこういう意図だったんですよとか状況だったんですよとか、Q時点でのキャラと現象についての説明をガンガンに入れる。これで話は繋がりましたしQの視聴者置いてけぼり感が解消されましたね。これぜったいQどうすんだよってところから後付で考えたに違いない。だってQ時点でここまで考えられていたなら、Qをあんなわけわかめ映画にする必要なかったですからね。まあ、上手くできてたと思います。

まごころを、君にの見事な焼き直し

で、粗筋的なものは何気に旧劇と同じ。同じエヴァなんだから当たり前かもしれませんが。
ゲンドウが補完計画発動させて世界が滅びかけてシンジ君が世界を救って終わる。超ざっくりいうとそれだけの話なんですよね。じゃあ旧劇と何が違うのかと言うと話のわかりやすさ。旧劇はそーとーなんじゃこりゃ映画でしたが、シン・エヴァはとにかく説明がちゃんとあって話がわかりやすくなっている(それでもエヴァについての基礎知識がないと正直わからんとは思いますが……)。補完計画やゲンドウの動機も明確に本人の口から語られますからね。

ゲンドウのことと親子の和解

ファンの間では周知の事実だったと思うけど、ゲンドウお前本当に、死に別れた最愛の妻に、世界を滅ぼしてでももう一回会いたいだけだったんだな。そして旧劇では基本的にゲンドウと対話してないシンジくんが、ちゃんと対話して、いや世界を滅ぼしてまでやろうとするなよ、と常識的なツッコミを入れて和解するという。
TV版からずーっと未解決だった、ゲンドウとシンジくんの対話&和解がとうとう実現。ここまでくるのにリアル年数で26年もかかったぞ。なんとなく山岡士郎と海原雄山のことを思い出しましたよね正直。良かったなあちゃんと話せて。おじさんグッときちゃったよ。
ゲンドウが「シンジに向き合うのが怖かった。接しない方がシンジが幸せだと思いこんでいた」と語るシーンは感慨深かったですねえ。庵野さんちゃんと終わらせる気あるんやん! みたいな感じで。

ミサトさんのこと

Qでのなんじゃこりゃなミサトさんについても説明が入れられていて、あ、そーゆーことだったんすね、と。
旧劇と同じく、最終的にシンジくんを救って・世界を救うために、見事に玉砕するミサトさんでしたが、撃たれて一人寂しく死ぬのではなく(ちなみに状況は違えどシンジくんを庇って撃たれるのはあからさまに旧劇感ではあった)、シンジくんの勝利を確信して散る姿がカッコよかったよ。そして三石琴乃さんの演技が最高にカッコいいんだまた。TV版時点ではまだ期待の若手声優くらいの扱いだった三石さんの成長ぷりは素晴らしかったです。

シンジのこと

自分を赦してくれる友達のおかげで見事に立ち直るシンジくん。最終的にはゲンドウと和解するだけでなく、アスカや綾波との関係も「精算」して、しかもユイとの関係も精算する。すげえ。
Qで散々理不尽な説明不足から不幸な目にあったシンジくんでしたが、ちゃんと自分に向き合って許してくれる友達のおかげで立ち直るってスタッフも正直シンジに酷いことしたよねって思ってたに違いない。
ゲンドウやカヲルくんから「成長したねえ」と驚かれている姿は、逆に成長できない彼らとの対比として秀逸でした。そう、シンジくんはTV版からずっと普通に真面目な良い子でちゃんと成長するキャラなんだよね。
ありがとう緒方アニキ。シンジがとうとうちゃんと救われる姿には、こちらも救われた感じでした。

そして世界は神木隆之介に収束する

君の、名前は

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