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発達支援のあれこれ

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関わり方の基礎は、心に寄り添うこと。甘やかすとは違う、心に寄り添いながら育てていくこととは、どのような配慮が必要なのか、障害福祉の現場からお伝えしたいと思います。 更新頻度は不定…
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#発達障害

一人ひとりの母国語を理解する

どんなに立派なことを言っていたとしても、相手が理解できないカタチで伝えてしまったのならば…

モノを買うことから学ぶ、関係性と主体性

子どもと大人の関係性の構築時に重要な判断スーパーなど街中で、小さい子どもが何か買ってほし…

何度も聞いた成人期の悩み

私が以前、障害のある人たちが通う施設で勤務していた時、利用する人たちから聞いた悩みで特に…

失敗することが不安な人に必要な経験とは

失敗することが不安でなかなか一歩が踏み出せない、もし失敗したと感じた時には癇癪を起こした…

信頼関係構築の5つのポイント

誰かと信頼関係を築きたい時には、傾聴、受容、感謝、そして伴走、一貫性の5つのポイントを意…

肯定的なレッテルを貼る

心理学では、悪い子だから悪い子というレッテルを貼られるのではなく、悪い子というレッテルを…

結果よりも過程を大切に

誰かを褒める際に配慮した方が良いことはたくさんありますが、根幹にある考え方は、結果よりもその過程を褒めるということです。 例えば、試験で良い点を取った時に褒めるということはよくあると思います。良い点が取れたこと自体を褒めることも大切ですが、それよりも、良い点を取るために頑張ったという過程を褒めるように意識してみてください。 結果は良い時もあれば悪い時もあります。結果重視で良し悪しを判断されていると、いずれ良くない結果が出た場合に挫折してしまい、頑張る気持ちが削がれてしまい

本心と言葉で表出したことの乖離

「やりたくないことは、やらなくても良いんだよ」 この言葉をたまに聞くことがあります。相手…

正直に話した際には叱らないで

約束を破ったり、何かを壊したりしてしまった際、本人にいくら優しく確認しても、「やってない…

意思形成支援

意思決定支援という言葉を聞いたことはありますか。これは、可能な限り自ら意思を決定すること…

人格は「児童期の遊び」によって形成される

放課後、お友だちと約束して子どもだけで遊ぶことは、ごく一般的で日常的な光景です。同年代の…

情報の整理

口達者で言葉での表現が得意でも、言葉での理解は苦手だということがあります。また、目で見た…

まずは欲張らずに取り組んでみる

発達を促したい時、ついつい焦ってしまい、少しできるとあれもこれもとどんどん取り組ませたく…

氷山モデルを理解する

目に見えている行動の背後にある心理や本人の置かれている状況等を適切に理解することが発達障害や知的障害のある人と関わる際にとても大切な考え方になります。 氷山モデルは、技術的な関わりを説明する際に度々出てくる考え方です。 氷山は、見えている部分と見えていない部分があります。見えている部分より何倍も大きな見えていない部分が海の下に隠れているのです。 氷山を障害のある人に置き換えてみると、見えていない部分が本人の気持ちや置かれている状況、健康状態、学校や施設での状況、家庭環境