『Hej! Laere vol.19』:リアルな場がひらく関係性 〜 レア最新活動ご報告(2022年6月配信)
リアルな場がひらく関係性
ここ2、3年コロナによって生まれたさまざまな規制が、あらゆる場面で少しずつ解かれ始めています。弊社レアでも、対面でのワークショップやイベントの開催や人々との交流がますます活発化しています。引き続き感染対策には気をつける必要がありますが、やはりリアルな場だからこそ生まれる学びや関係性は、他に替え難い経験であると感じています。
5月28日、阪急うめだ本店で開催された「北欧フェア2022」にて、弊社共同代表の大本綾が「ヒュッゲ(心地よい時間)」に関するトークイベントを行いました。共にイベントを企画・ファシリテートしたのは、大本の母校であるデンマークのビジネスデザインスクール「KAOSPILOT」の同じく卒業生であるAnnaさん。
リラックした雰囲気のなか、デンマーク独自の文化「ヒュッゲ」について写真とクイズで紹介しました。ショッピングを楽しまれている方々が足を止め、自由に出入り可能な形で場がつくられていく様子は、大本にとっても新鮮な体験だったといいます。
▼ 共同代表・大本が執筆するNewsPicksの記事にて、より詳しくヒュッゲについてご紹介しています。
また6月からは、毎年開催しているLaere Academyがスタートしました。今年は「共創型実践者育成コース」というタイトルで、不確実な中であっても自分らしいリーダーシップと想いを起点に、想いが重なる人々を巻き込みながらプロジェクトを実践するマインドとスキル、そしてそのプロセスを学んでいきます。
コース初回の6月1日は、参加者の皆さんが弊社オフィスに集合し、それぞれの人となりやプログラム参加に対する想いを共有し、新たな学びの旅へと向かうことができました。弊社では、カオスな状況や想定外のなかで物ごとを進めていくためには、参加メンバーの信頼関係がその推進力となり、共創のゆるぎない基盤になると信じています。この日も時間が経つにつれて、明らかに参加者の皆さんの関係性が深まり、お互いの想いや経験が融けていく瞬間を多く目撃しました。信頼関係を最初に築くにあたり、対面で実施できることのメリットをひしひしと感じています。
Voice from Finland
Moi(こんにちは)!
フィンランドのアアルト大学に留学している吉田真理子です。
Voice from Finlandでは「共創」「ウェルビーイング」をテーマにフィンランドでの学びや体験をお届けしています。
森と湖が多いフィンランド。そこで暮らしている人の生き方がサステイナブルだな、と感じることが多くあります。単に「モノを減らす」だけではないフィンランドのサステイナブルな暮らし方をご紹介したいと思います。
フィンランドでのサステイナブルな生き方
まず、こちらにきて驚いたのはビーガン、ベジタリアンの人が多いこと。体質からそのような食事を選んでいる人もいますが、大半は環境保全や動物愛護の観点から。またヘルシンキのレストラン、学食にもほぼ必ずと言っていいほど、ビーガン、ベジタリアンメニューがあります。韓国焼肉屋さんにもベジタリアンメニューがあったことには驚きました(笑)
フィンランドにいると、気づいたらビーガン食だったなんてこともよくあります。私はお肉とお魚が大好きで、お肉を食べないと力が湧いてこないので、ベジタリアンやビーガンにはなれないですが……。他にも食べ物だけではなく、シャンプーや石鹸までにもヴィーガンマークがついていたりします。
2つ目がリサイクルショップ(UFF, Fida)の多さです。お洋服は200円くらいから可愛いものがあったりします。安いからとポンポン買うのではなく、みな真剣に時間をかけて選んでいます。洋服だけではなく食器などユニークなデザインのものも多くて、掘り出し物を見つけた時はとても嬉しいです。フィンランドの食器ブランドのARABIAのアンティーク食器が300円くらいで手に入ることも。
そして、フィンランド人の内面のサステナビリティを支えているのは、森と湖の国フィンランドだからこそ、森の存在が大きいと思います。フィンランド人の上司や友人が「今朝は森を散歩してきた」、「今日は自転車で森を経由して家に帰るの」とよく言っていて、とても森が身近なことがわかります。
私もほぼ毎日近所の森を散歩しています。四季の移ろいを感じたり、お気に入りの石を眺めたりしています。瞑想の方法の一つに「歩くこと」があるそうで、私は森の散歩の時間を考えごとをする時間にあて大切にしています。散歩すると思い詰まっていたこともすっきりしたり、新しいアイディアがふってくることがあります。
便利なもので溢れている日本に比べると、フィンランドの生活はとてもシンプルだなと思います。学生の私は友達と遊ぶとなるとサウナか、おうちで食事、ピクニック、無料のギャラリー巡り、大学からプロジェクターを借りてホームシアター、凍ったテニスコートでスケートなどなど。友人たちからお金をかけないクリエイティブな遊びをたくさん学びました。
フィンランド人の友人が「サウナで友達と過ごす時間が一番の贅沢」と言っていたのが印象に残っています。こちらに来てから贅沢の概念が変わりました。 (とはいえ、ごくたまにお肉もモリモリ食べて散財もしたくなりますが!笑)
生活の不便があっても、新しいものを買うのではなく、時間をかけて修理する。楽しいことはお金やものを消費をするのではなく、自分で作り出す。そんな丁寧な生活を送ることが地球にやさしい生き方につながるのかもしれません。
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