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『Hej! Laere vol.20』:「始まり」の7月 〜 レア新入社員を迎えました!(2022年7月配信)

こちらのnoteでは、Laereが定期的にお届けしているお便り『Hej ! Laere』
をダイジェストにして公開しています。
本ニュースレターは、7月22日に配信しています。

フレッシュな風が通る「始まり」の7月

7月4日、弊社レアでは新たに2人のチームメンバーを迎えました。一人は、レア初の新卒新入社員、もう一人はインターン生です。2人とも北欧デンマークに留学経験があり、好奇心と行動力に満ち溢れています。Z世代の若い二人からチーム全体で大いに学び、みんなで更に成長していければと期待しています。入社式は美味しいランチと対話から初日が始まりました。若干の緊張感もありましたが、笑顔が溢れる時間となり、素敵な始まり方となりました。

入社式の様子。写真中央が新入社員の外村さん。

<新入社員・外村さんのコメント>
みなさん、こんにちは!7月より入社いたしました外村祐理子(そとむら・ゆりこ)と申します。今年3月に大学を卒業し、3か月間のフリーランス期間を経て新卒社員としてLaereに入社しました。

はじめての就職、はじめての一人暮らし、そして新入社員は1人だけ。私にとっては、右も左もわからない「カオス」な状態です。しかしLaereメンバーが入社式を開いてくれたことで、カオスの中でもナビゲートしてくれる人がいること、そして自分がこの場所にちゃんといていいことを実感することができました。自分一人ではないことをちゃんと認識していることは、その中を進む大きな力になると思います。それを実感する機会として、入社式はとてもありがたい機会でした。みなさま、どうぞよろしくお願いいたします!

また、弊社が2018年より企画運営支援で携わっている産総研デザインスクールでは、7月に5期生入学式が行われました。産総研デザインスクールでは、社会にとって望ましい未来を創造するために、深い対話や社会の洞察を通して、『共創リーダー』の育成を行なっています。過去2年間はコロナにより入学式はオンラインで行われましたが、今年は対面で開催することができました。

これから8ヶ月間、充実した学びの旅となるよう弊社一同支援をして参りたいと思います。今後、産総研デザインスクール主催の一般公開シンポジウムなども予定されていますので、ニュースレターを通して都度ご案内いたします。

Voice from Finland

この連載はアアルト大学に留学している吉田真理子さんがフィンランドから最新北欧トピックをお届けする連載コーナーです。今月の『Voice from Finland』では、Laereコラボレーターの吉田真理子さんから、アアルト大学の学習支援制度のひとつ、「メンタープログラム」についてご紹介いただきます。特に異国からきた留学生にとって、大学での学習に集中するためにも、日々の生活やその先のキャリアのサポートは欠かせないもの。アアルト大学ではどのように学生のサポートを行なっているのでしょうか?

Moi(こんにちは)!
フィンランドのアアルト大学に留学している吉田真理子です。

Voice from Finlandでは「共創」「ウェルビーイング」をテーマにフィンランドでの学びや体験をお届けしています。

クロスメンタリングイベントの様子

アアルト大学のメンタープログラム

アアルト大学には学生のキャリアをサポートする様々なプログラムが充実しています。その一つに、卒業生(メンター)と在校生(メンティー)を結びつけるメンタープログラムがあります。

メンタープログラムはアアルト大学ができた当初からあり、30〜70代の様々なバックグラウンドを持つ約150人のアアルト大学卒業生がプログラムに登録しています。在校生はその中から自分の描くキャリアに近い人や興味のある人をメンターとして選び、マッチします。

プログラムに参加しているメンターもかつてはメンティーとして参加していた人が多くいます。参加学生は留学生が多く、今後どのようにフィンランドでキャリアを築くかを模索している学生が多い印象です。私はフィンランドの働く文化や教育を深く知るために参加しました。

5ヶ月毎月1回、約1時間のセッションをメンターとメンティーで一対一で行います。このセッションのほかにクロスメンタリングプログラムやパーティーもあり、ほかのメンターやメンティーと交流ができます。私は普段出会うことができない、違う学部の学生と出会うことができ、情報交換ができました。

パーティーでのグループワーク Photo by Mikko_Raskinen

私のメンターはフィンランド人女性で、ヘルシンキ市の教育サービス課長のメルビ(Mervi)でした。彼女はヘルシンキ市の教育政策を考えている部署で働いており、30年後のヘルシンキ市の教育ビジョンなどを話してくれました。

各セッションのテーマは初回に話し合いある程度決め、都度微調整していきました。自己紹介に始まり、私のSWOT分析、レジュメの添削、教員政策、ウェルビーイングなどいろんなテーマにわたり話し合っていきました。

そのテーマの中で興味深かったのは、彼女がリモートワークの中で部下のウェルビーイングにどのように気を使っているかでした。週1回、1時間部下のために時間を作ったり、週1でニュースレターを書いたり、ラジオショーとしてミーティングを始めたりとさまざまな工夫を聞きました。リモートワークと半々になった今でもこれらの取り組みは続けているそうです。リーダーシップに関しては、細かく指示をするのではなく、彼女は部下のメンターに徹しているとのことでした。

もっとも印象的だったのはヘルシンキ市の教育ビジョンでした。教育政策を作ってる本人からタイムリーに話を聞ける時間はとても贅沢だったと思います。

ヘルシンキ市は現在のBANIワールドの現状を踏まえて、2050年までの教育政策を考えています。それに合わせて、教師、学生とワークショップを行い、理想的な未来の社会・教育環境について意見を集めたそうです。透明性のある教育施策を感じ取りました。

メンタリングセッションは、大抵「Fazer」というフィンランドのお菓子ブランドが経営するカフェで行われました。エネルギッシュでポジティブなメルビとのセッションの後は、いつもモチベーションが上がります。お礼にトラベルキャンドルを渡して、今後もカフェでおしゃべりしようね!と言い合いました。

メンターのメルビと

メンタープログラムを通じて、フィンランドの働く文化、教育政策、ポジティブなマインドセットを学びました。学部、サークルの外に知り合いがいることで、全く違う視点を得ることができ、フィンランド暮らしの充実度、安心感にも繋がることにも気づきました。このような気付きと繋がりをくれたメルビとアアルト大学のメンタープログラムに感謝です。

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『Hej ! Laere』は、毎月届く、株式会社Laere(レア)からのお便りです。
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”Hej(ヘイ)”はデンマーク語の「こんにちは」で、”Hej Hej(ハイハイ)”とふたつ重ねると「バイバイ」という意味になります。

それではまたお会いしましょう!Hej Hej 👋

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