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PTA、苦手な私がやってみた(公立小学校編)

息子が小5の時(2017年?2016?そのへん)、私はPTAの役員になった。なってしまった。
しかも副会長という更にランクアップした役職まで引いてしまった。くじを開いた瞬間、目の前が真っ暗になったのを覚えている。周りが小声で「ひゃ~」と言ったのも。

当時私は、長期ブランク明けで仕事復帰を果たし、そちらでも汗をかいている時だったので、余計にくらくらした。仕事と家事育児の両立もままならないのに、PTAもかよ?!

しかし決まりは決まり。やるっきゃない。

PTAの仕事は山ほどあった。その95%が、マジでどうでもいいことだった。
そして、昭和かよ!というほど非効率さだった。
これ、エクセルでささっと作っちゃえば20分くらいで終わるよね?ってことも、4人呼び出されて2時間もかけて作成する。流石に今はもう変わっただろうけど、数年前まではそんな状態だった。

遥か昔にサポートの切れたWindows、なぜかデータをPCに保存してはいけないルールで、全ての情報は1つのUSBに全て詰まっている。極めつけは、PCがインターネットに接続されていない。
全てセキュリティーの観点からだという。

なんじゃそら。

「夏のプールのお知らせ」「ラジオ体操のお知らせ」「運動会の見回り表」「自転車講習会のお知らせ」など、これらの手紙は全生徒に配られるものだが、なぜか必死に隠す。日付を訂正するだけなのに、ネットでデータのやり取りが許されず、USBの受け渡しをする。更に、PTA名簿は未だに紙で、修正液で書き直すという。重要な個人情報なので、PCだとセキュリティーがーと。ネットにもつながっていないこの白い箱を、何をそんなに怖がっているのか。

PTAというのは学校と地域を結ぶ役割なので、PTA主催の行事、遠足だの盆踊りだのバザーだのが毎月あって、その準備に追われる。遠足は参加者がお爺とお婆しかおらず、小学生も参加させてくれというので、電話で必死に参加者を探す。で、断り切れないママさんの子どもは、行きたくもない潮干狩りに連れて行かれるわけ。

この行事の後に公民館的なところで反省会をするんだけど、終わりに近づくにつれ、お爺とお婆が集まってきて、冷えたビールとお弁当が運ばれてくる。気が付けば会場は超満員。ここからがメインということだ。

PTAは人間関係が面倒だと言われるが、当たり外れは年度によってだろうと思い。私の時には2名、とても厄介な人がいた。この二人が引っ掻き回して、訳が分からないまま一年が過ぎたと言ってもいいくらい。

この二人はなぜか高圧的で、効率化であれとにかくどんな変化も許さない、という、日本を停滞させているあの種類の方達。色んな人に高圧的な態度で、遂にパワハラ事件が起こった。流石にこれは見過ごせないから、校長、副校長、PTA会長も含めて話し合いをした。一人は去年も問題になったのだという。結果、この二人は役員から外された。

あとは平和だった。

基本的に、全員が「この役員期間を平穏無事に終えたい。」と思っているので、本来は平和なはずの組織。競争も評価も関係ないんだから、上手くいかない分けがない。

PTAの一番辛いところは、人間関係じゃなくて、「この仕事、要らなくね?」「これ、誰トク?」と思うような事を山ほどやらなければいけないところ。

無駄が多くてイラっとするけど、怖くないところだったよー

決して楽しくはなかったけど。

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