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少年狂時代♪その4

第4章
【Can You Keep A Secret?】

しかし、そんなことを告白されても私にはどうしようもなかった。

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勿論バスにはトイレは無かった、、、

ハイウェイに乗ったばかりで
次のトイレ休憩は、まだ先だったからだ。

「やばい?先生に言おうか?」
結構、焦って尋ねた。

「いや、言わんといて。」
蚊の消え入るような声で、彼は弱々しく訴えた。

そうなのだ。
小学生にとって『うんこ』という行為は、
イスラム教徒が豚肉を食するに等しいタブーだったのだ。

しかし、彼の様子を見ていると、
そんな事を言っている場合では、なさそうなのがわかった。

(多分、もう彼は限界だ!)

(このままでは彼は『ウンコマン』になっていくだけだ!)

そう考えた私は、彼の抑止を振り切りって、
忍者の様に素早く先生に近寄り、

「安川君がうんこしたいって言ってます。」と小声で伝えた。

わざわざ先生に接近して、
小声で伝えたのは、私なりの彼の名誉への
気遣いであった。

だが、当の安川君には私の行動は、
古代ローマ皇帝カエサルシーザーの名言
「ブルータス・・・お前もか!?」とばかりに、
裏切りの行動に思えたに違いない。

つづく

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