見出し画像

谷川岳(2022.6.18) ①

 
2022年の夏山シーズン初めは谷川岳だった。
本当はその1週間前に韓国岳に行く予定だったのだが雨で流れてしまい、天気のいい日を見定めて行くことに決めたのが谷川だった。

前日の午後に十日町に移動し、翌朝十日町からひとりで出発することに。
その日夫は予定があったのか、元気がなかったのか、どちらか覚えていないけれど
ソロ登山になりそうということで彼はすでに行っていた谷川岳を選んだのであった。

稜線に小さく人々の存在を感じるのが好き

5時頃起きると、なぜか夫も一緒に起きてくれて、朝ご飯を一緒に食べてから出発。
思っていたよりもみなかみが遠く、登山口まで1時間半ほどかかった。
最もメジャーなロープウェイを使うコースではなく、西黒尾根コースを選んだ。

さて、上り始めてみると、急登が多く、終始蒸し暑くてかなりバテた。街においてはまだ、暑い、という感覚を今年になってそこまで味わっていなかったから、暑い、ってこんなに暑いんだなあ、きついなあと思った。
春先に飯山のツルヤで買った、「トレイルミックス」というドライフルーツやナッツが小袋に入っている行動食にかなり助けられた。
つい先週仕事の研修で習ったばかりだったのだが、山でおにぎりやチョコを食べてもその場ですぐエネルギーにならないのだそうだ。じゃあ何ならすぐエネルギーになるのかというと、ナッツ。確かに、暑さでへたった体にナッツを補給すると、なんとなく自分のエネルギーゲージがガソリンを入れたときのように回復する感じがした。
それにしてもスーパーのPB商品でそんなものが置いてあるツルヤはやはりすごい。少し高いけど、登山される方は長野県に行ったら買ってみるといい。

結婚写真を撮っている御一行

ペース自体は快調だったので、前半の樹林帯はコースタイムを1時間巻きで進んでいった。

稜線に出てからの岩場はなかなかにスリリングで、さすがクライミングの山と言われるだけある、冒険向きのフィールドだった。
途中、展望の良いところで結婚写真を撮っている一行と遭遇した。男性はシャツの上に白いジャケットをはおり、女性は白いワンピースに着替えている!こういうのにちょっとあこがれて調べていたりしたものだから、すごい、と感動してしまって、思わず話しかけてしまった。

今までネットで調べて出てきたものはおそらく小屋で着替えていると思われる、山頂での写真がほとんどだったのだが、この人たちはどうやったんだろう…?
聞けば、ご友人が大きなレジャーシートを目隠しにして、ちょっとそのへんで着替えたそうだ。すごい。そこまでして撮るんだから思い出の場所なのかなと思い、「ここで出会ったとかですか?」と聞くと、「別にそういうわけじゃないんですよ。なんとなくいいなーと思って」とのこと。その謎さがまたよい。

それにしても、ロープウェイでも山頂近くまで行けるのに、わざわざ西黒尾根コースで地道に登ってきて撮影しているのが好感度高めである。
「おめでとうございます!」と心を込めた祝福の言葉を言って、その場を後にした。

つづく。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?