石の呼び出しをくらうの巻④
会場を出た後、時計を見ると10時50分だった。
石を一つ買ったものの、
どうにも腑に落ちない点がいくつかあった。
何で天青石は私が聞き間違えだと思えないくらい
大きな声で、私がチケットを買うまで何度も
「今日来るように」と呼びかけ続けたのか?
それと、紫の石を見てデジャブを覚えたこと。
人にデジャブを覚える時は、
過去世であった人とか、生まれる前にこのタイミングで
会う約束をしてきた人に会った場合とかだと思うのだけれど。
石も同じで私には今このタイミングで出会うべき
アメジストエレスチャルがいるんじゃないのかな?
そんなことを考えながら、帰り道を歩いていると、
行きに目に入った「天然石」のお店が目に入った。
ここに私のためのアメジストエレスチャルがあるかもしれない。
ダメ元で入ってみよう!
そこはコスモスペースという天然石屋さんだった。
後で調べるとなかなかの老舗のお店らしい。
店内にはあふれんばかりの石が所狭しと並んでいて、
両方の壁際に鍵のかかったガラス棚があり、
覗いてみるとアメジストと思われるものがたくさん並んでいた。
アメジストと言っても何やら色々あるみたいで、
良く分からないから店員さんを呼んで、
「アメジストエレスチャルはどこですか?」と
聞いた。
「こちらです。気になるものがあったら言ってくださいね。
鍵を開けますので。」
石の一つ一つには値段と名称が書かれているシールが
貼られていたけれど、その中にやたらと文字が書き込まれた
シールの張られた石があった。
目を凝らしてみると
「2か所水入り、レコードキーパーつきアメジスト」
と書かれていた・・・。
何だこれ?
店員さんを呼んで、「これください。」と言った。
他の石はもう目に入らなかったから。
家に帰って「水入り水晶」とか「レコードキーパー」
の意味を調べた。
あぁ、なるほどこれが私のアメジストエレスチャルだな、
と思った。
帰ってから、今回のことが見えない世界的に
どういう裏があって起こったのかを考えた。
(実はこういうことを考察することが大好き)
まず、石を扱うお店はお店ごとに個性がある。
恐らくquantaさんではこういった変わり種は
扱わないのではないだろうか?
思うに、コスモスペースにあったアメジストエレスチャルが
私を呼びたいと思った時に、
そこにそんなお店があることも知らず、行ったこともない私を
直接そこに導くことは難しかったから、
quantaという場で私と繋がっていた天青石が、
アメジストエレスチャルの意志と共鳴し、代わりに
私を呼んでくれたのだと思う。
なぜなら、コスモスペースは
quantaのスペースに行く道すがらにあり、
そこに向かう時、私がコスモスペースの前を
通るから。
「朝一で来い!」と言ったのはなぜかな?
と思うのだけれど、10時にquantaさんに
行ってすぐに石が見つけれられなくて、
中国茶を飲むことになり、会場を後にしたのは
10時50分だった。
後で調べたらコスモスペースは11時開店だった。
石がすぐ見つかり、お茶を飲んでいなかったら、
コスモスペースはまだ開店しておらず、
店に入ることはできなかった。
天青石が大人しくしていたのも
計算の内だったのだと思う。
柄が悪いのかな?と思ったけれど、
それはそれだけ必死だった、ということの
表れだったのだろう。
アメジストエレスチャルとは今このタイミングで
出会う約束をしていたんじゃないかな?と思う。
「今会ってもらわなきゃ困る」と思ってくれたんだと思う。
今回の出来事を通して人間よりも石は、
意識という面ではワンネスで繋がっている?
石同士の意識や情報は空間を越えて共有されているんだろうな、
とそんなことを知った出来事でした。
*ここまで読んでくださった方がいたなら、
こんな長文を最後まで読んでくださり、
ありがとうございました。
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