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我が家のこどもたちの服薬状況~小さい子にお薬を飲ませるには~

今月から、子供たちがずっとお世話になってきた地域にある薬局のほかに、小児科のお隣の薬局もかけ持ちで、薬剤師として勤務しています。
今は、コロナもまだぼちぼち出ているほか、インフルエンザが猛威を振るい、そのほか溶連菌、手足口病に、胃腸炎など、ありとあらゆる感染症が流行っているようで、薬局もバタバタしています。

まだ小さいのに、粉薬をしっかり飲めている赤ちゃんや、苦い漢方薬も飲めている男の子もいれば、もうすぐ小学生なのに、シロップしか飲めない女の子もいます。 
我が家のこどもたちも三者三様。次女は味がない整腸剤ですら、水なしで飲むわ、苦いといわれているお薬でも大丈夫で、まったくお薬に抵抗がない子だったのですが、味覚もやや過敏傾向な末っ子の息子は、いまだに薬を飲みたがらない人なので、ほんとに苦労しました。

赤ちゃんにお薬を飲ませるベーシックな方法は、少量の水で溶かしてペースト状にして、舌の上は避けて 頬の内側や上あごに 塗りつけ、そのあと、白湯などを飲ませて、お薬が残らないようにする もしくは少量の水で溶いて、哺乳瓶で飲ませるか・・・・・

甘いお薬(セフェム系の抗生物質や咳止めの粉薬など)は、飲ませやすいので、お水で溶かすだけでも飲んでくれますが、タミフルやクラリスロマイシン(マクロライド系抗生物質)、水疱瘡の粉薬などは、息子の場合は、早い段階でペッと出され、苦戦した記憶があります。

何に混ぜたらよいかというのは、お薬によって違うのですが、なんでも混ぜられるし、うまくごまかせるのはチョコレートアイスやココア。
息子はチョコレートが大好き。冷たいもののほうが味覚が麻痺するので、チョコアイスがダメな場合はシャーベットなどでも。(ただしオレンジなどの柑橘系は、逆に味が苦くなるお薬がおおいので注意)
「お薬飲めたね」のような服薬補助ゼリーもありますので、そちらを試していただいてもよいでしょう。

ミルクは栄養源ですので、混ぜて、味がうまくごまかせなくて、ミルクが嫌いになってしまう可能性もあります。ミルクに混ぜるのは避けましょう。

シロップしか飲めないからと、解熱剤までシロップ剤でもらっていくお子さんもいるのですが、シロップ剤は甘いため、細菌が繁殖しやすく、保管がきかないので、短期間の処方である、咳や鼻水などの症状を抑えるお薬ならよいのですが、解熱剤の場合はおすすめできません。解熱剤は粉薬のほか、坐薬もあります。坐薬は速効性もありますので、粉薬が苦手なのであれば、坐薬のほうが良いです。

そして、一番、重要なのは、苦いお薬を飲めたら、めちゃ褒めまくること。
長女は、これで、お薬を飲んでくれるようになりました。薬局でもきちんと飲めたお子さんにシールを渡したりしていますよ~

秋の花粉も飛び出し、朝晩と日中との温度差もあり、大人の方も体調を崩す方が増えています。健康管理、気を付けていきましょう!!

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