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職種紹介:システムコンサルタント


こんにちは!ラクラス株式会社・採用チームです。

今回は、ソリューションコンサルティング部の部長代理を務めるカツカワさんにシステムコンサルタント(導入エンジニア)の業務内容や期待される役割などについて、お話を伺います。

なお、求人情報については以下のページをご参照ください。


業務内容

採用チーム:まずはシステムコンサルタントの業務範囲を教えてもらえますか?

カツカワ:システムコンサルタントが所属するソリューションコンサルティング部・システムコンサルティンググループは、ラクラスがお客様に提供している各種システムのマスタ設定やロジック設計/設定を担当しています。

具体的には、以下のような業務があります。

・各種システムのマスタ情報登録
・ワークフローシステムの画面フローや判定ロジックの設計/設定
・勤怠管理システムの勤怠集計ロジックの設計/設定
・給与計算システムの計算ロジックの設計/設定
・上記業務に伴うテストの設計と運用
・各種ドキュメント作成(仕様書、各種証跡書類、マニュアルなど)

少し補足をすると、まず「マスタ情報」というのは、例えば「役職名称」「休暇名称」「給与項目名称」「勤務パターン」といった基本的な情報のことです。

同じ課長級の役職であっても会社によっては「マネージャー」と呼んだり「室長」と呼んだりすることがありますので、会社ごとに役職名の一覧を設定してあげる必要があるというのはイメージできると思います。

続いて、「判定ロジック」とか「計算ロジック」というのは、例えば「通勤経路申請においてバス利用を申請する場合にはバス定期証明書のスキャン画像を添付しないと申請を完了できないようにする」とか、「法定時間外労働に対する割増賃金は基本給に0.25を乗じた金額とする」といったルールのことです。

これらのルールも、各会社の就業規則や賃金規程の内容によって異なりますので、会社ごとに異なるルールを設定してあげる必要があります。

システムが期待どおりに動くようにするためには、これらの名称やルールを会社ごとに設定する必要があり、これを担当しているのがシステムコンサルタントです。

メンバーは現在15名ほどおり、担当するシステムごとにチームに分かれて業務にあたっています。

採用チーム:マスタ設定やロジック設計/設定に必要な情報は直接お客様からヒアリングをするのですか?

カツカワ:基本的には「ビジネスコンサルタント(導入コンサルタント)」が作成した仕様書に基づいてロジックの設計/設定を行いますので、システムコンサルタントがお客様に直接ヒアリングをすることは多くはありません。

ただし、ビジネスコンサルタントに同行してお客様に対する詳細説明を担当することもありますので、対顧客の業務が全くないわけでもありません。

私自身はビジネスコンサルタントの業務も一部兼任していますので、直接お客様の人事担当者やシステム担当者とやり取りすることが多くなっています。

システムコンサルタントのノウハウを持ったビジネスコンサルタントは貴重なので、ビジネスコンサルタントへの足掛かりとしてシステムコンサルタントを経験したいという方も歓迎です。

採用チーム:新規のお客様のシステム導入に伴うシステム設定だけを担当しているのでしょうか?

カツカワ:いえ、新規のお客様だけではなく既存のお客様についても担当しています。

例えば、お客様企業の就業規則が変更になった場合や、人事労務関連の法改正があった場合には、既存のお客様についてもロジックの修正が必要になります。また、既存のお客様からオプション機能の追加導入をご依頼いただくようなケースもありますね。

新規導入のプロジェクトを主として担当しながら、既存顧客の追加導入やロジック修正などを並行して担当するかたちになります。

(補足)
例えば、既存のお客様企業について、「これまで『子の看護休暇』は無給休暇扱いであったものを、4月1日以降は有給休暇扱いに変更したい」というような依頼があった場合、この程度の設定変更であればさほど手はかかりませんので、新規導入と並行して対応することがあります。

一方で、「大規模になった事業部をそれぞれ法人化し、ホールディングス1社と子会社3社、合計4社に会社を分割するので、それぞれの会社でシステムを利用できるように設定し直してほしい」というような依頼があった場合、新規導入ほどではないものの相当な工数がかかるため、選任のメンバーをアサインすることがあります。

必要なスキルや素養について

採用チーム:システムコンサルタントの業務を担当するにあたり必要なスキルを教えてください。

カツカワ:システムコンサルタントは、通常はプログラミング言語を用いた「開発」は担当しないため、システム開発のご経験は必ずしも要求していません。

SEとして要件定義や基本設計といった工程をご経験されている方は有利だと思いますが、SEのご経験がなくて論理的な思考力があればキャッチアップできると思います。

計算ロジックや判定ロジックを設定する中で、多少ですが数学的な知識(主に「集合」の領域)が要求されることがあります。とはいえ、こちらもさほど高度な内容ではないので、文系学部卒の方でも全く問題ありません。というかメンバーの大半は文系学部卒ですね。

勤怠集計や給与計算に関連する知識(労働基準法、社会保険制度、住民税・所得税制など)も必要になりますが、社内には各分野のエキスパートがいますので、全てが理解できていなくても先輩社員に質問しながら進めることができれば問題ありません。

そういう意味では、自分がやりたいこと(得たい結果)を明確にする能力や、意図が正しく伝わるように説明・質問する力は必須と言えます。

採用チーム:求められる素養についても教えてもらえますか?

カツカワ:何事に対しても興味と疑問を持って接し、常により良い方法がないかどうかを考えられるようであってほしいですね。

基本的にはビジネスコンサルタントが作成した仕様書の内容に沿ってロジックを設計/設定するわけですが、ビジネスコンサルタントが設計した業務プロセスが必ずしも最適な方法であるとは限らないので、システムコンサルタントの立場から主体的に提案ができるようであってほしいです。

期待する役割

採用チーム:新しく入社される方に期待する役割についても教えてもらえますか?

カツカワ:入社時点でのスキルにもよりますが、まずは先輩社員が担当するプロジェクトにメンバーとして加わっていただき、資料作成や運用テストといった基礎的な業務から担当してもらうことになると思います。そういった業務を担当しながら当社のシステムの構造や仕組みに対する理解を深めてもらいます。

ある程度システムの構造が理解できてきたら、まずは難易度が低めの案件から開始して、徐々にロジック設計/設定をご担当いただきます。もちろん、いきなり全ての領域(勤怠集計、ワークフロー、給与計算)ができるようにはならないので、最初は特定の領域を集中的にご担当いただくことになります。特定の領域で主担当として独りで案件を進められるようになるまでにはだいたい1~2年はかかると思います。

※勤怠集計もしくはワークフローの領域から始めてもらうことが多いです。

将来的には、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーを担えるようになってほしいですね。あと、お客様に対する詳細説明やヒアリングも担当できるようになって、ビジネスコンサルタントとより密接に連携してプロジェクトを推進できるようになってもらえたら、さらにありがたいですね。

最後に

採用チーム:最後に応募を検討中の方に向けたメッセージをお願いします。

カツカワ:人事労務システムの導入に特有なポジションということもあり、イメージがわきづらいかもしれませんが、少しでも興味を持ってくださったようであればぜひ一度詳しくお話しをさせてください。

ご応募をお待ちしています!