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社員日記「ドラクエの序曲はすべて編曲が異なるという話」

人事労務サービス担当のMFMです。

私の特技の一つに「ドラクエの序曲を聞き分けられる」というのがあります。

実際に人に披露したところ当然ながら全問正解し、「キモい」と言われ、今までの人生で役に立ったことは一度もなく、将来も一切役には立ちませんが、せっかくの特技ですのでその聞き分けのポイントを解説します。


◆Ⅰ~Ⅲまで

ロトシリーズと呼ばれるもので、ホルンによるファンファーレで始まります。

Ⅰ. 序曲

他の作品にない間奏があるのが特徴です。

初期のN響メンバーにより形成された東京弦楽合奏団によるものと、後期のロンドンフィル以降では主題部分の編曲が異なりますが、基本的には独特の間奏があることで他シリーズと区別できます。

後期は繰り返し部分に天空シリーズと同じ編曲のマーチを挟むことも特徴です。

Ⅱ. ドラゴンクエスト・マーチ

これも初期のアルバムと後期のものでは編曲が異なります(細かくいうと初期の東京弦楽合奏団、中期のロンドンフィル、後期の東京都交響楽団の編曲は全て異なる)。

初期は主旋律を奏でる弦楽器が非常に印象的、後期は管楽器が主旋律を奏でており三作目と似ていますが、スネアドラムの有り無しで区別できます。主題の最初のループにスネアがない方がⅡです。

ちなみに、Ⅱの初期のアルバムは異色で、オーケストラ編成ではなくサックスとかエレキギターとかが入ったポップス寄りのスタジオ録音です。

Ⅲ. ロトのテーマ

ホルンのファンファーレの後の最初の主題からスネアドラムが入ってきたらⅢです。

◆Ⅳ~Ⅵまで

天空シリーズと呼ばれ、トランペットのファンファーレで始まります。八作目まで同じファンファーレですが、一応シリーズで区切って解説します。

Ⅳ. 序曲

トランペットによるファンファーレに続く主題の裏に弦楽器による三連符の伴奏が聞こえます。ロトシリーズにも使われていた伴奏です。

天空のファンファーレと三連符の伴奏が組み合わさっている曲はこれしかありません。

余談ですがN響版はトランペットのファンファーレが柔らかい音で心地いいですね。他のどの音源と比べてもこのトランペットが個人的には一番好きです。

Ⅴ. 序曲のマーチ

マーチになりました。裏で鳴っている木管楽器とベースラインが印象的です。

Ⅵ. 序曲のマーチ

五作目と六作目だけは同じ曲です。編曲で判別するのは不可能ですが、音源次第では区別できます。

N響版のⅤは繰り返しがあります。六作目から録音がロンドンフィルの演奏になりました。ロンドンフィル版Ⅵの録音は主題の繰り返しがありません。

なお、東京都交響楽団の録音は録音は異なりますがⅤ, Ⅵとも編曲は同じで、判別は不可能です。

◆Ⅶ、Ⅷ

Ⅶ. 序曲のマーチⅦ

基本的にはⅤ, Ⅵと同じ曲ですが、冒頭のファンファーレのシンバルのタイミングが1拍早くなっています。Ⅴ, Ⅵでは2小節目の2拍目でしたが、Ⅶでは2小節目の1拍目です。

そして主題のトランペットが1オクターブ高い。主題部分では同じマーチを繰り返します。

Ⅷ. 序曲

ファンファーレのシンバルのタイミングとトランペットの音域が高いのはⅦと同じ。最初のループでは判別できないですが、主題の2度目の繰り返しで伴奏がロトシリーズと同じものに変わります。

八作目から録音が東京都交響楽団のものしかありません。楽団によって個性が出ていて聴き比べるのも面白いのですけどね。ぜひN響にもう一度演奏してもらいたいものです。

◆Ⅸ、Ⅹ

Ⅸ. 序曲Ⅸ

これまでの同じ音を繰り返す形のファンファーレから荘厳なイメージの前奏に形を変えてきました。主題部分はⅧと同じです。

Ⅹ. 序曲Ⅹ

九作目と同じファンファーレの後に打楽器のフレーズが入ります。主題の編曲に若干の変更があり、裏でパパパパーンと鳴っているトランペットが耳に残ります。

◆Ⅺ

Ⅺ. 序曲Ⅺ

ファンファーレがロトシリーズを意識したものに変更されました。主題は十作目と同じように聞こえます。

以上、(Ⅴ,Ⅵを除く)全ての曲に聞き分けられるポイントがありますので、興味のある方はぜひトライしてみてください。

キモいので終わりにします。人事労務サービス担当のMFMでした。