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2018セパンテストまとめ1 ドゥカティ、ホンダ、スズキ、アプリリア、KTM[ 2018年2月11日 発行 Vol. 174 ]

コンテンツ目次

【イタたわGPまくら話】
●ドルナが各チームに支給している支援金っていくらなの!?

【2018セパンテストまとめ1 ドゥカティ、ホンダ、スズキ、アプリリア、KTM】
●2018年セパンテストを読み解く

・ザマーニ記者ざっくりまとめ
・ベルナルデッレエンジニアまとめ
・セパン順位を鵜呑みにしてはいけない

●ドゥカティ
・2017/2018年版マシンの違い
・ドヴィ&ロレンソ、どちらの要望が採用されたのか?
・ロレンソ好調の理由
・ジャック・ミラー、ホンダ時代と操縦が変わった

●ホンダ
・目新しいものは少なかったが…
・本当にセパンではエンジンを間違いやすいのか?

●スズキ
・リンス絶賛成長中
・イアンノーネ謎の不調、キャリアの危機

●アプリリア
・エンジンの位置を変更し、操縦しやすくなった

●KTM
・マシン好調、スミス貢献度はイマイチ

●今年のタイヤについて

【イタたわGPまくら話】

皆さん、こんにちは。
3週間ほど前から隣家が大々的な改装工事をしていて、あまりの騒音にグレかけている管理人のラ・キリコです。

隣家って言っても、長屋のように壁がつながってるもんですから、まさに我が家の居間の壁のすぐ反対側をハンマーやドリルで解体し続けてまして…
「ご近所の工事の音がうるさいの…」なんてレベルではなく、ずっと工事現場の真ん中で生活してる感じなんです(涙)

そのうえ、昨夜からはトイレも詰まってしまうは、洗面所のお湯も出なくなってしまうは…
イタリア生活、泣きっ面に蜂…です。

おっと、枕話恒例のモトGPこぼれ話でしたね、はいはい。

ドルナが各チームに支給している支援金っていくらなの!?

さて、今回は本文の方で「KTMはスポンサーの資金力が凄いから、今年のライダーの契約交渉において大きな動きを見せてくる」なんて言われてましたが…
モトGPの各チームはそれぞれスポンサーがついている他に、ドルナからも支援金が貰えるシステムなんですよね。

まぁ、ドルナも26年間に渡りロードレース世界選手権を運営してきてるんで、このチーム支援金システムも色々と様変わりはしてきてるんですが…
イタリア唯一の2輪レース週刊誌『Motosprint』によれば、最近はこんな感じになってるんだそうです。

1)モトGPの各プライベートチームは1シーズンにつき、ドルナから選手1名に対し200万ユーロ(約2億6650万円)が支給される。
2018年シーズンは全プライベートチームが2選手体制で参戦するため、つまり、400万ユーロ(約5億3300万円)を受け取れるわけである。

2)同支援金はプライベートチームがファクトリーに対し、マシンのリース料を支払うために使われることになっている。
なお、同リース料は上限220万ユーロ(約2億9314万円)と定められており、各メーカーは同料金でマシンにかかる経費の90%を保証している。

3)ファクトリーチームにもドルナから、選手1名に対し100万ユーロ(約1億3324万円)が支給される。ただし、同選手権に少なくとも4台のマシンを参戦させた場合のみである。
つまり、今のところ、スズキ/KTMに同支援金は支給されない。
一方、アプリリアは正式にはファクトリーチームではなく、『グレジーニ』と言うプライベートチームに委託して参戦している形なので、中間的な金額が支給されている。

と言うわけで…
モトGPに8台のマシンを参戦させているドゥカティなんかも、やはり選手1名に支給されるのは100万ユーロです。
つまり、ドゥカティの場合だと、ファクトリーチームに200万ユーロが支給され、プラマック/アヴィンティア/ニエト(旧アスパー)のプライベートチームにはそれぞれ400万ユーロが支給されるわけです。

で、その、プライベートチームに支給された計1200万ユーロ(約15億9900万円)も、マシンリース料ってことで最終的にはドゥカティに入ってくるわけだから…
結局、ドゥカティはドルナから18億6550万円ぐらい貰えるってわけですね。

う~ん…
けっこう美味しいかもしんない。

おっと、そろそろ本文の方を始めますか!
今回は、この間のセパンテストのまとめ『その1』ってことで…
ドゥカティ/ホンダ/スズキ/アプリリア/KTMの新マシンや選手らの状況をまとめてみました。
では、どうぞ!

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