
2019ル・マンGPまとめ その2 ヤマハ&スズキ、KTM[ 2019年5月29日 発行 Vol. 234 ]
コンテンツ目次
【イタたわGPまくら話】
●ザルコは簡単にポルに勝てると思っていた
【2019ル・マンGPまとめ その2 ヤマハ&スズキ、KTM】
●ル・マン決勝戦を左右した5つの鍵
●ヤマハ
・ロッシは最強マルケスに降参するのか?
・ロッシ40才、リスクを負う姿勢は特筆もの!
・ロッシだけが去年より遅くなっていた!?
・ヤマハ機は今後どうなっていくのか?
・ヴィニャーレス、絶好調だったのに…
・マルケスもヴィニャーレスを恐れていた
・ヴィニャーレス、今回はちょっと怒る
・ロレンソ「クアルタラローとの勝負は…互角ではなかった」
●KTM
・ポル・エスパルガロ、ペトルッチにちょっと怒る
・ポル、例えるならばホンダ&マルケス
・ポルvsザルコ、ペドロサはどっちの役に立つのか?
●スズキ
・解決したはずのフロント問題が再浮上
・ミール転倒三昧…
イタたわGPまくら話
皆さん、こんにちは。
ローマ市内の路上駐車のマナーに、ちょっと驚いている管理人のラ・キリコです。
イタリアの駐車マナーの悪さはよく聞きますが、私が住んでいる地方都市の中心部はわりとまともな方なんですよ。
ただ、居住者や許可車両以外の進入制限は行われてるものの、駐車場不足は相変わらずのようです。
で、これがローマなんかの大都市では本当に酷いもんで…
二列駐車や直角駐車は当たり前で、横断歩道まで駐車スペースと化してました!
ちなみに…
現在、私が住んでいるアパートの前が駐車場になってるんですが…
最近、きちんと駐車用の白線が引かれて、綺麗に車が並んだおかげで窓からの眺めもスッキリしました。
おっと、恒例のモトGPこぼれ話でしたね、はいはい。
今回は、なぜザルコ選手はこんなにKTMで苦労してるのかって話です。
まぁ、どうぞ、どうぞ。
ザルコは簡単にポルに勝てると思っていた
さて、コーチとしてジャン-ミッシェル・ベイル氏(元プロ2輪レーサー)が付いたと言うのに…
結局、地元ル・マンでも予選14位、レース13位だったヨハン・ザルコ選手…
ここまでの5戦で10ポイントを獲得し、総合順位では15位に就いております。
一方、チームメイトのポル・エスパルガロ選手はなかなかの活躍ぶりで…
今回もレース6位で、KTMにドライコンディションでのベストリザルトをもたらしておりました。
で、計31ポイントを獲得し、総合順位は9位。
で、ザルコ選手をモトGPに昇格させ、その後、KTMに連れて行ったエルヴェー・ポンシャラル氏(KTMテック3チームマネージャー)が、現在、こう言ってるんですよ。
「(ヤマハテック3では)共に素晴らしい2年間を過ごし、大方の見立てと同様、私もヨハンはポル並みのリザルトを取れるものと思っていたんですよ。きっと2人で切磋琢磨してくれるものとね。
こう言う状況になるとは思ってもいませんでしたよ。」
んで、なぜこうなってしまったかと言えば…
ポンシャラル氏の考えでは、まず、ポル選手は既にKTM機で3年目の参戦だから。
そして、ヤマハとKTMと言えば、マシンのコンセプトが真逆だから。
ヤマハからKTMに乗り換えたシャーリン選手が苦戦していることが、まさにその証拠だって言うんですね。
一方、ルーキーのミゲル・オリヴェイラ選手がなかなか良い感じなのは、他のモトGP機を知らないからだ…と。
余談ですが…
シャーリン選手があまりにも苦戦しているものだから、もう今シーズン中にブラッド・ビンダー選手と交代させてしまおう…なんて噂が立っているんです。
でも、その点についてはポンシャラル氏がはっきり否定しておりました。
今、この時期にそんな交代をしても意味はないし、ビンダー選手がはっきり「目標はモト2タイトルを取って、モトGPに昇格すること」と言ってるんだから…と。
おっと、ザルコ選手の話に戻してっと…
ポンシャラル氏は、こうも言ってるんですよ。
「ヨハンはポルよりも上手くできると思っていたのに、実際は違ったわけです。
しかも、クアルタラローが、ある意味、ヨハンの後釜に入ってしまったわけで…これは、なかなか受け入れがたいことでね。
自尊心て言うのも、けっこう大きく影響するものだから。」
13th place for @JohannZarco1 at his home Grand Prix and one of the most atmospheric on the #motogp calendar. Big thanks to the fans who added a special #orange flavour to #lemans #FrenchGP pic.twitter.com/p8RuMxTMk3
— KTM Factory Racing (@KTM_Racing) May 19, 2019
あぁぁ…
クアルタラロー選手が後釜になっただけでも傷ついているのに…
ルーキーながら大活躍までしてるわけだから、ザルコ選手としては傷口に塩を塗られてるようなものなのかぁ(遠い目)…
ちなみに、ヘレスGP後にKTM社長が「ザルコにはがっかりした」なんて言ってましたが…
(ブログ関連記事: KTM『ザルコは期待はずれ、途中解雇はしない』ステファン・ピエラ )
(ブログ関連記事:ザルコ反省『KTMは最大限に頑張ってくれてる』 )
同件については、ザルコ選手がル・マンGP木曜会見でこう言っておりました。
「ここ数日、(社長と)直接話す機会がないんですが、でも、なぜあの手のことを言ったのかは理解できます。
僕の態度も然るべきものではなかったし、KTM機についてあまり芳しくないことを言ってしまったわけだし…自制心を失ってしまったんですよねぇ。
ステファン(社長)ははっきり物を言うタイプだし、このプロジェクトには大金を投じてるんだから、ああ言って当然です。
とにかく、僕はもっと辛抱しないと。改善させていくことを考え…でも、間違いを犯してしまうこともあるんですよねぇ。
(社長の)立ち位置は理解しているし、今回のル・マンでのリザルトが僕の方からの最善な答えになってくれたらと願っています。」
あぁぁ…
結局、最善な答えにはならなかったわけですねぇ…
おっと、そろそろ本編に行きますか!
『ル・マンGPまとめ その2』ってことで…ヤマハ&スズキ、KTMについてです!
ロッシ選手だけが去年より遅くなっていた理由とか…
ヤマハ機は今後どうなっていくのか?とか…
さすがにヴィニャーレス選手がちょっと怒ってるとか…
ポル選手もペトルッチ選手に怒ってるとか…
スズキ機のフロントはどんな状態なのか?とか…
まぁ、どうぞ、どうぞ。
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