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2022 アメリカズGPまとめ:風聞〜イタたわGP Vol. 336

【イタたわGPまくら話】
●アメリカズGP決勝戦を左右した6つの鍵

【2022 アルゼンチンGPまとめ】
●ドゥカティ
・なぜドゥカティでバスティアニーニが最強なのか?
・バスティアニーニの才能とは?
・なぜバニャイアはこれほど苦戦してるのか?
・ドゥカティはミラー後任を既に決めている?

●スズキ
・リンスはもう少し自信を深めたら、もっと好結果が出せる

●ホンダ
・マルク・マルケス:2020年へレス追い上げより凄かった!
・スタート時のトラブルって…マルケスのミスだった?
・なぜホンダLCRは両選手とも絶不調なのか?

●ヤマハ
・速いモトGP機を作るには何が必要か?
・モルビデッリ:今はレースだけで選手のパフォーマンスを評価できない

●アプリリア
・マシンはOK、問題は選手にあり

●KTM
・まだ成長しきっていないマシン…

皆さん、こんにちは。
イタリアから管理人のラ・キリコです。

4月も下旬で…大好きなオレンジの季節が、いよいよ完全に終わってしてしまうんですが…(涙)
いやいや、これからはイチゴ・さくらんぼと来て、これまた大好きなスイカの季節が巡ってくるもん!

あっ、なんの話でしたっけ…
アメリカズGPだった。
まぁ、とにかく、どうぞ!

アメリカズGP決勝戦を左右した6つの鍵

さて、アメリカズGPで現地入りしていたジョヴァンニ・ザマーニ記者(イタリア衛星放送『SKY』レポーター)によれば…
観客の皆さんの態度が、実に好ましかったんだそうで…
こう話しておりました。
「アメリカの観客は、とにかくモトGPを心の底から愛している様子で…モト3からモトGPに至るまで、全ての選手に対してなんら偏りなく敬意を払い、好意的な目で見ているんですよ。あれは、我々も学ぶべきだと思いますね。その点に関し、実に好ましかったですよ。」

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一方、チャンピオンシップの方はと言えば…
すでに4戦を終え、100ポイントを賭けて戦ってきたと言うのに、いまだチャンピオン有力候補は現れず…
良く言えば「拮抗している」、悪く言うと「どんぐりの背比べ」になってるわけでして…
なかなか意味深長な状況となっております。

で、レースの行方を左右した鍵なんですが…
ザマーニ記者が、よっぽど多忙でない限りは毎回レース後に書いてるものでして…
今回のアメリカズGP決勝戦は、こちらの6つであります!

1)マルク・マルケス、スタート時に技術トラブル
レース中のみごとな追い上げっぷりを思えば、スタート時に発生した技術トラブルのせいで最終リザルトが下がってしまったと言える。

2)バスティアニーニ、仕上がりの良さを自覚
1勝目をあげたカタール開幕戦同様、今回のバスティアニーニも自身の仕上がり具合を自覚し、優勢な走りをフル活用しながらタイヤとマシン、そして自身のエネルギーを巧みにコントロールしていた。

3)第10~11ラップ
リンスはバスティアニーニよりプラスアルファの力を持っていたにもかかわらず、抜くことができなかった。
第10ラップではオーバーテイクに成功したが、すぐに抜き返され、第11ラップでは常にスペースを塞がれてしまっていた。
もしリンスが丸々1周、前を走れていたら、バスティアニーニはもっと苦戦していただろう。

4)バニャイア苦戦
いまだ2022年版ドゥカティ機が乗りこなせず、本格的なプッシュができないまま不本意なレースをしていた。

5)マルティン&ザルコ、トラブル発生
本来ならば、両選手とも今回は活躍できそうな仕上がりだったのに、レース本番ではすっかり影に隠れてしまった。

6)クアルタラロー、予選で転倒
クアルタラローはファーストローが取れる力があったものの、予選でスリップ転倒してしまった。
もはや周知の事実だが、ヤマハ機はどこのサーキットでも前方スタートでない限り、活躍はできないのだ。
もしクアルタラローが予選でファーストローを獲得していたら、今回のレースの行方は変わっていただろう。

と言うわけで、本編を始めますね!

今回は、ドゥカティの話題が豊富です。まぁ、当noteはおもに伊メディアから情報を集めてますんで…イタリアのマシン&ライダーが優勝した時は、皆、熱が入っちゃうみたいなんですよねぇ。もちろん、他の5メーカーもさっくりまとめてますんで、まぁ、どうぞどうぞ!

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