2019ザクセンリンクGPまとめ その1 ホンダ＆ロレンソ引退説［ 2019年7月16日 発行 Vol. 240 ］

コンテンツ目次

【イタたわGPまくら話】
●ザクセンリンクGP、心に残るあの瞬間
・ドゥカティ危機
・モトEレース開幕
・予選2、ヴィニャーレスvsマルケスの睨み合い

【2019ザクセンリンクGPまとめ その1 ホンダ＆ロレンソ引退説】
●ザクセンリンク決勝戦を左右した5つの鍵
●ホンダ
・マルケス、予選はもっと速く走れてた
・マルケス兄弟天下
・今のホンダ機は全メーカーに対する教訓である
・ホンダ機はどのように改善されたのか？
・マルケス自身も変わった
・マルケス「敵はドゥカティではなくヤマハ」
・クラッチロー、マルケス走法をやっと習得
・クラッチロー「夏休み前だから盛り上がって締めたかった」
・中上貴晶の容態は？
●ロレンソ引退説まとめ
・なぜ引退説が出たのか？
・ロレンソ後任はアレックス・マルケスなのか？
・ホンダ「ロレンソのことを信じている」

イタたわGPまくら話

皆さん、こんにちは。
先日、ちょっと遠出をしていた管理人のラ・キリコです。

ボローニャから列車に乗り、夜11時頃に地元の駅に到着して、やれやれとホームで荷物を引っ張っていたところ…
なんと、別の車両の乗降口で、なかに閉じ込められて降りられずにいる30代ぐらいの女性がいたんです。

ほら、最近の列車ってホームに着いても自動的にドアは開かず、近くにあるボタンを自分で押して開けなければならないじゃないですか。

ところが、どうやらそのボタンが機能しなかったらしく、女性は明らかにパニックになっている様子でボタンを押しまくり、非常時用のレバーまで引っ張り…
で、こちらも慌ててドアに駆け寄って、外側に付いている開閉ボタンを押してはみたんですが…

タッチの差で、列車は出発してしまいました（遠い目）…

おっと、恒例のモトGPこぼれ話でしたね、はいはい。
今回は、ザクセンリンクGPの3日間の中で、印象深かった瞬間3つをピックアップしてみました。

まぁ、どうぞ、どうぞ。

ザクセンリンクGP、心に残るあの瞬間

実は、いつも本文の方で『レースの行方を左右した鍵』と言うのをご紹介してまして…
ジョヴァンニ・ザマーニ記者（イタリア衛星放送『SKY』レポーター）と言う方が書いてるものなんですけどね。

で、そのザマーニ記者が、今回から『心に残るあの瞬間』と言う新しいシリーズを始めまして…
リザルトの良し悪しとは関係が薄くても、非常に印象深かった瞬間をピックアップしてくれるそうなんです。
あっ、毎回やってくれるのかどうかは分かりませんが。

とりあえず、今回のザクセンリンクGPはこちらの3つです。

1）ドゥカティ危機

ドゥカティにとって今回のザクセンリンクは、ジジ・ダッリーニャ時代が始まって以来の初めて本格的な危機が認識されたGPとなった。

2）モトEレース開幕

好き嫌いもあるだろうし、なにかと論議は巻き起こりそうだが、とにかく、モトE世界選手権の開幕戦が歴史に記されたのだ。

3）予選2、ヴィニャーレスvsマルケスの睨み合い

予選2セッション終了まであと数分と言う時、首位のマルケスと4位のヴィニャーレスが共にピットレーンから出てきた。
その瞬間、ちらりと睨み合った2人は、互いに一歩も譲らぬ戦いを始めた…どちらも前に出る気がまったくなかったのだ。
予選後、マルケスがこう言っていた。

「僕が前で、むこうが後ろだったんですが…先にトラックに出て引っ張ることになってしまうなんて賢いことではないでしょ。」

一方、ヴィニャーレスは、
「どちらも相手を引っ張りたくなんてなかったけど、ただ、僕の方が順位が下だったから前に出るしかなかったんですよ。」と。
スポーツにおけるライバル同士の、まさに火花散る瞬間だった。

おっと、そろそろ『ザクセンリンクGPまとめ その1』を始めますか！
今回は、『その3』まで書く予定なんで、まずはホンダ編です。

マルケス専用と呼ばれる今年のホンダ機は、どんな開発が施されているのか？
なぜ今回はクラッチロー選手が好調だったのか？
ロレンソ選手の引退説はどのようにして起きたのか？

まぁ、どうぞ、どうぞ。