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スッポが語る:ストーナー裏話、ホンダ移籍~引退~ペドロサ代役却下ほか[ 2020年5月19日 発行 Vol. 275 ]

コンテンツ目次

【イタたわGPまくら話】
●ドゥカティ2005年、ブリヂストンタイヤ採用の経緯

【スッポが語る:ストーナー裏話、ホンダ移籍~引退~ペドロサ代役却下ほか】
●ストーナー裏話、ホンダ移籍〜引退
・ホンダ移籍は『早め契約』の先駆け
・ストーナー引退「27才の青年が、あの超高額オファーを断るなんて…」
・ホンダ、ストーナー&マルケスチームの夢破れる

●ストーナーvsマルケス、どこが違うのか?
・どっちが強い?
・ラグーナセカ追い越し事件「ストーナーならマルケスのようなことはしない」
・マルケス無双時代はいつまで続く?

●なぜストーナー代役参戦は却下されたのか?
・中本副社長の親心
・もう1つの理由

イタたわGPまくら話

皆さん、こんにちは!
新型コロナウイルスによる非常事態体制がちょっと緩和されたイタリアから、管理人のラ・キリコです。

イタリアは5月18日以降、小売業や飲食業、ジム、映画館、宗教行事への規制が徐々に解かれる流れなんですが…
さすがに陽気なイタリア人も、けっこう心配しております。

イタリア人同士で立ち話しているのが小耳に入ると、けっこう、
「これから暑くなって、大勢がビーチに出始めたら大変なことになるだろう」とか…
「通りにこんなにたくさん人が出てくるようになって…絶対に第二波、第三波がやってくる」なんて言ってるんですよねぇ。

でも、その一方で、マスクはしているもののアゴまで下げてる人とか…
手に持ちながら歩いてる人なんかも増えてきていて…
あと、自転車に乗ってる人は息が苦しいのか、けっこうマスクをずらしてるんですよ。

と言うわけで、管理人は相変わらず息を潜めて引きこもっております。

おっと、モトGPこぼれ話を始めなくっちゃ!
今回は、リヴィオ・スッポ氏(元ホンダHRCチームマネージャー)の裏話特集から…
ドゥカティとブリヂストンタイヤについて。

まぁ、どうぞ、どうぞ。

ドゥカティ2005年、ブリヂストンタイヤ採用の経緯

現在、レースが開催されないため、選手や関係者のインタビュー記事ががんがん出てきてるんですが…
なかでも、一時期、精力的にコメントを出していたのがリヴィオ・スッポ氏(元ホンダHRCチームマネージャー)であります。

で、2005年にドゥカティがブリヂストンタイヤを採用した時の経緯についても語ってましたんで、ご紹介しますね。
こちらです。
「ドゥカティは2003年にモトGP初参戦を果たしたんですが…信じられないようなモトGPデビューでしたね。いきなり表彰台に上がり、第6戦で優勝したんだから。
しかし、2004年には明らかに苦戦してしまい…
当時はヴァレンティーノ・ロッシが年間11~12勝もするような時代で、そのライバルと見なされていたセテ・ジベルナウが、せいぜい年間4勝程度だったでしょ。
ところが、その2004年に、全日本でタイトルを取ったこともないタマダ(玉田誠)が、ホンダのプライベート機で2勝を挙げたわけですよ。
それで私はドゥカティに、ブリヂストンタイヤを使うようプッシュしましてね。
ドゥカティの方でもエンジニア的なアプローチをしてくれて、ブリヂストンが右肩上がりのタイヤだと言うことを突き止め、2004年のヴァレンシアで契約を交わしたんです。
まぁ、あれは一種の賭けでしたね。
『もし上手く行かなかったら、クビになっても文句は言えないな』なんて思ってましたから。」

おっと、そろそろ本編を始めなきゃ!

また、スッポ元マネージャーの裏話特集なんですが…
今回は、ケーシー・ストーナー元選手の移籍や引退、それから、ラグーナセカ追い越しや代役参戦が却下された時についてです。

まぁ、どうぞどうぞ。

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