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2022 セパン&マンダリカテストまとめ:風聞〜イタたわGP Vol. 332

コンテンツ目次

【イタたわGPまくら話】
●ミシュランタイヤ、遂に例の問題が解決される!

【2022 セパン&マンダリカテストまとめ】
●ホンダ

・ザマーニ記者の冬季テスト成績表で第1位
・今年はホンダとドゥカティが群を抜いている
・2022年版ホンダ機はどこが変わったのか?
・ホンダはドゥカティの真似をしたのか?
・エアロダイナミクスが新しくなるとオーバーテイクが難しくなるのか?
・マルケスは2022年版ホンダ機だと遅くなってしまうのか?

●ドゥカティ
・なぜ好調マシンに、さらに手を入れる必要があったのか?
・今年のドゥカティはプレッシャーを感じている?
・ドゥカティ8選手、バニャイアの次に期待できるのは?

●スズキ
・新スズキ機は好調なのに、なぜホンダ&ドゥカティより下なのか?
・新ホールショットデバイスを導入しないのは、本当に予算の問題なのか?
・新ホールショットデバイスは規則違反ではないのか?

●アプリリア
・マシンは成長しているが、ホンダ&ドゥカティは倒せないだろうし、スズキのことも…
・どの程度良くなっているのか判断しかねる…

●KTM
・最も遅れているマシン

●ヤマハ
・現在のヤマハ機は問題を2つ抱えている
・ヤマハよりスズキの方が優秀なのか?
・クアルタラローがマシン批判するのは契約金を釣り上げたいから?

皆さん、こんにちは。
イタリアから管理人のラ・キリコです。

大変お待たせいたしました。
冬季テストまとめ…なんとか、開幕前に間に合いました(嬉涙)!

あと、長くなってしまったんで2本に分けようかと思ったんですが…
構成上、1本にまとめた方が読みやすいと思ったもんですから、今回は『まぐまぐ』の方と料金を合わせるため、これ1本で300円になってます。

とにかく、どうぞ!


ミシュランタイヤ、遂に例の問題が解決される!

さて、去年までのミシュランタイヤと言えば、タイヤの『作動温度領域』が狭すぎたため…
上手くコントロールしないとすぐにタレてしまい、レースは常に耐久スタイルになっていたんですが…

今年、遂にこれが変わるんです!!
ミシュランのピエロ・タラマッソ氏(2輪レース部門責任者)が、昨年からそう宣言してましたしねぇ(しみじみ)

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エンジニアのジュリオ・ベルナルデッレ氏(モトGP業界ではホンダ&アプリリアで働いていた)も、こう言っておりました。

「ミシュランには、それができるテクノロジーなり資金力がありますからねぇ。
2年前からミシュランでは基本的にコンパウンドの開発のみに予算を割くことにし、それなりの量のソリューションを用意しつつ、その後、レースウィークエンドにテストを重ねてながら選別してきたわけです。
そうやって、温度レベルや各種アスファルトとの互換性(適応性)の幅を、これまでより拡張したんですね。
私としては、こうした結果に到達できたことは当然だろうと思ってますけどね。
あとは、これまでのような耐久レーススタイルが完全になくなってくれることを願いますよ。」

ちなみに、なぜタイヤの『作動温度領域』が狭くなってしまったかと言えば…
ミシュランがモトGPサプライヤーになって以来ずっと、各サーキットでのブリヂストンの記録を更新させようと、タイヤのパフォーマンスを上げることに集中しすぎてしまい…
その結果、こうした極端なタイヤになってしまったと言われております。

まぁ、ミシュランは昨年、ドルナと契約更改し、モトGPのサプライヤーを2026年末まで続けることになったんで…
これで、ちょっと安心ですね。

おっと、では、本編の方を始めますか。

今回は冬季テストまとめってことで、6メーカーを一気に載せて…
ジョヴァンニ・ザマーニ記者(イタリア衛星放送『SKY』レポーター)による『2022年冬季テスト成績表』のランキング順に、各メーカーについて説明しております。
けっこう長くなっちゃったんですけど、開幕までの数日間、休憩しながら読んでみてくださいね。

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