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ロッシと走ろう、ランチ1日体験トレーニング[ 2017年7月31日 発行 Vol. 151 ]

本コンテンツの目次

●ロッシと走ろう、ランチ1日体験トレーニング
・ザマーニ記者、ランチ1日体験トレーニング
・『ランチ』って、どんなトラックなの?
・『夢の倉庫』にはマシンがずらり!
・見ると走るじゃ、大違い!
・『ランチ』トレーニングメニュー
・ロッシ指導は食事中も続く
・『ランチ』の未来、一般ファンにも開放

●『ランチ』のトップ6ライダーとは?

●なぜエネア・バスティアニーニはVR46に入らないのか?

●ロッシ&ヴィニャーレス:この夏の恋愛模様
・ロッシ、謎の女性
・ヴィニャーレス、新彼女もアスリート

ラ・キリコより

皆さん、こんにちは。
毎日、スクワットやら腿上げやらに励んでいる管理人のラ・キリコです。
今年のイタリアは暑いから小一時間も散歩したら汗だくなんですが、そんなに痩せないんですよねぇ。

で、早速、メルマガ枕話恒例のモトGPこぼれ話なんですが…
毎回、レースウィークエンドに帯同している『クリニカモービレ(モバイルクリニック)』と言う診療所がありまして、サーキットにあるメディカルセンターとは別に選手のケガの診察や治療、マッサージ等を行っているんです。

んで、その『クリニカモービレ』の創設者がクラウディオ・コスタ医師と言う方で、ずっとレースに帯同し、選手がケガをする度にTVカメラの前で容態を説明し続けてきたのですが、
2014年3月、遂に73才で引退されました。

コスタ医師は文筆家としても有名で、例えば、富沢祥也選手が亡くなられた時も、こんな文章を公表しておりました。

(ブログ関連記事:富沢祥也、最期の微笑み )

と言うわけで、イタリアではモトGP医療関係の顔とも言えるコスタ医師なんですが…
実は、2010年ムジェッロGP以来、ヴァレンティーノ・ロッシ選手と決裂してしまい、口も利いてないんだそうです。
7月25日に放送されたイタリアの某TV番組で、コスタ医師が明かしておりました。

同番組内でコスタ医師は、まず、ロッシ選手への長い長い賞賛の言葉から始めました。
こちら。
本当に長いですよ。

「『ヴァレンティーノ・ロッシ』と言うのは、若い女性たちが創り上げた幻想的な存在なんですよ。
若者には非凡な独創性があるじゃないですか。まぁ、多くは自分の才能に気づかないが、ヴァレンティーノは違う。
自身でも気づいたんですよ…オートバイを走らせると言う、大好きなことをしながらね。
まずはスクーターから始め、夕方、速そうな相手を見つけては次々と挑戦していった。
そうやって自身の才能を発掘しながら、ゆっくりと時間をかけて自身の伝説も作り上げていったんです。
ああやって、おどけて見せながら…才能を覚醒させていったんです。ひょうきんなところを見せながらね。
そして、そう言うところを家族が面白がり、友人らが面白がり、世界中の2輪ファンが面白がるんだってことに気づいたんですよ。
いまや伝説的な存在となり、今後も本人が望む限り続けていけるでしょう。
若者と言うのは永遠の存在であり、誰のなかにもあるものだが、ただ、そのことを忘れてしまっているだけなのだから。
ヴァレンティーノは忘れないんですよ。いかに自身の才能を伸ばしていくかを見据え続けながらね。
ヴァレンティーノ本人が言ってたんですがね、彼にも分からないんだそうですよ…なぜここまでビッグになれたのかが。
解剖学的に言えば、我々は脳を2つ持っていると言えると思うんです。
この2つの脳の間には距離があり、その間に色々なものが介在することにより、きっかけがあっても天才的な力は発揮できなくなってしまう。
そう言うきっかけが掴めた場合、普通は好調だと喜び、高揚感を覚え、高みに登っていくものでしょう。
ヴァレンティーノは場合は、なおかつ奇跡を起こすんですよ。それを表に引き出し、破格ライダーになっていく。
あのフィジカルコンディションは実に素晴らしい。まだまだ何年も現役を続けていくと思いますよ。」

そして、やっと本題。
2010年のムジェッロGPで、コスタ医師とロッシ選手の間に何があったのか?
コスタ医師、こう明かしております。

「ヴァレンティーノとはね、ちょっと前から口を利いてないです。
私はずっと彼に手を貸してきたし、彼に関しては色々と偉業も残してきました。
ヴァレンティーノが肩を痛めた時は(2010年4月)、ル・マンGP(同年5月23日)に向けて私が治療したんです。
ル・マンで彼はPPを取り、レースでは優勝したロレンソと僅差で2位でした。
次のムジェッロGP(同年6月6日)でも勝負に出られる、表彰台に上がれるだろうと思っていたんですが…。
彼がね、私に言ってきたんですよ…私が行った治療はケガを悪化させる可能性があり、シーズン末には手術を受けることになるかもしれなかったって。
その時は、私もこう答えたんです…どんな選手のケガだって、私は悪化させるようなことはしないってね。
私がこれまで何度も、厳しいコンディションの中でも彼が走れるようにしてきたってことは、彼も分かってますからね。
例えば、気温40度以上のインドネシアで、転倒して頭部に外傷を負い、父親が『もう走ることなんてできないんだ』って言ってるなかで、私はきちんと走れるように治療し、結局、ヴァレンティーノは優勝したんです。
だから、もし彼がそう言うことを思ってるなら、それは『クリニカモービレ』に対する…
常に選手らの治療に献身してきた『クリニカモービレ』にたいする侮辱だって言ってやったんです。
だから、もう二度と『クリニカモービレ』には来ないで欲しいともね。
その翌日ですよ…ヴァレンティーノがFP走行中に転倒し、足を骨折したのは。
私は治療しましたし、他のスタッフらも良い仕事をしましたよ。」

そんなわけで、2010年以来、ロッシ選手と口を利いていないコスタ医師なんですが…
なんと、2014年にマルク・マルケス選手に関する著書『Magic Marquez』を出版し、その中で、ロッシ選手に対し公開謝罪してるんです。
その件について、コスタ医師、こう説明しております。

「マルケスに捧げた自著の中で、(ロッシに)謝罪しました。
やはり医師としては患者の疑念は受け入れるべきでしたから。
理解するように努め、彼にとって害になるようなことは何一つしていないと納得いくまで説明すべきだったんです。
結局、2010年末にヴァレンティーノは手術をしたわけだが、私の所に来てくれるのではないかと期待してたんですよ。
だが、来なかった。
私は『クリニカモービレ』を代表して、ああ言ったまでなんだが…
そのせいで、本来の重要任務にブレが出てしまったのでしょうねぇ。つまり、いかなる状況下でも選手を助けると言う任務にねぇ。
それで、『Magic Marquez』の中で謝罪したんです。間違っていたのは私の方だったと。しかも、腹まで立ててしまってね。」

う~ん…
コスタ医師は、どうやらいまだにロッシ選手と口を利いていない状態みたいでして…
今となると、マルケス選手に捧げた本の中で謝ったって言うのが仇になっちゃったかもねぇ。

おっと、そろそろ本文の方に行かなくっちゃ。
いや、今日の本文は、ロッシ選手の私設トレーニング場『ランチ』についての特集なんで、一応、その『ランチ』でトレーニングに励んでいる『VR46』チームのCMもご紹介しておきますね。
イタリア衛星放送『SKY』がモトGP中継の時に放送しているやつです。

で、上記CMのロッシ選手のナレーションの訳はこんな感じ。

「ちょっと一番上の兄貴って心境でね。
こう言うことをやるのは、どう言うことなのかってことは分かってますよ。
チャレンジ、選択、各レースで犯したミスに関し、常に彼らに寄り添ってるんです。
彼らについて、僕のことを信じてください。
彼らは自分たちの才能を信じている。
僕らを抑えられるライダーなんていない。
僕らは勝ちたいし、あらゆる勝負を受けていきたいんです。
今年はモト2にも参戦しますよ。」

んで、最後のナレーターは、こう。
「『スカイ・レーシングチーム・VR46』
今日の才能が明日のチャンピオンになる」

はい、と言うわけで、ロッシ選手の『ランチ』について、
たっぷり、どうぞ。

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